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GCCSI最新ニュース:前例のないCEF-E資金提供により、欧州でCO2バリューチェーンが具体化
12th December 2023
トピック: Institute News
発行日:2023年12月12日
2023年12月7日、EU加盟国は、エネルギー向けコネクティング・ヨーロッパ・ファシリティ(Connecting Europe Facility for Energy:CEF-E)の下で越境エネルギー・インフラ・プロジェクトに5億9,400万ユーロ出資するという欧州委員会の提案を支持しました。資金提供先に選定された8件のプロジェクトのうち5件は、2030年までに完成予定のCO2輸送・貯留イニシアティブであり、欧州の野心的な脱炭素化努力に貢献するため、約4億8,000万ユーロという記録的な金額を付与されます。
この発表は、2021年11月に採択された共通利益プロジェクト(Projects of Common Interest:PCI)の第5次リストに含まれる主要な越境EUエネルギー・インフラ・プロジェクトの実施に関する作業及び調査を対象に、欧州気候・インフラ・環境執行機関(European Climate, Infrastructure and Environment Executive Agency:CINEA)によって2023年4月に開始されたCEF-Eの提案募集の結果です。
欧州委員会の発表で概説されている通り、次のCCSに関連する4件の作業及び1件の調査にCEF-E資金が提供されます。
- D’Artagnanは、収集パイプライン及び回収されたCO2を海外の指定された貯留サイトまで輸送する輸出ターミナルの建設を支援するため、1億8,900万ユーロを受け取ります。
- オランダ・ロッテルダム港(Port of Rotterdam)におけるCO2インフラの一環としては次の通りです:
- CO2NEXTには、様々なEU加盟国のCO2回収サイトからCO2を受け入れることに特化した輸入ターミナルのために3,300万ユーロが割り当てられます。
- Aramisには、ロッテルダム港と将来のCO2貯留サイトをつなぐ200km規模海底幹線のために1億2,400万ユーロが付与されます。
- Northern Lightsは、ノルウェー・オイガーデン(Øygarden)にあるCO2輸入ターミナルの拡張及び貯留サイトまでの100km規模沖合パイプラインの建設を支援するため、1億3,100万ユーロを受け取ります。
- ポーランド・グダンスク(Gdansk)におけるCO2インフラ・プロジェクトであるEU CCS Interconnectorもまた、調査のためにCEF-Eの下で254万ユーロを受け取ります。
EU委員会による提案の正式な採択は、今後数週間のうちに行われると見込まれています。
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