Institute updates

2013年、ビクトリア州政府およびオーストラリア連邦政府が、当インスティテュートと共同して、オーストラリアで初めてCCS関連規制のテストツールキット(CCS regulatory test toolkit)を活用致しました。

このツールキットは、各国政府が、自国のCCS関連法規制枠組が目的に適うものであるかどうかを明確にすることの支援を目的として規制テストを行うものであり、CCSプロジェクトのための地域内・国内の法規制制度をテストする上で、低コストかつ低リスクのアプローチとなるものです。

このツールキットは、もともとスコットランド政府のために開発されたものであり、これまでもルーマニア、トリニダード・トバゴ、マレーシアなどの法域で活用されてきております。

広範に渡る12年間の研究により、CO2が地下に貯留されるとどうなるのかというよく聞かれる質問への答えが出され、それが今週米国のピッツバーグで行われたCCSの国際会議で発表された報告書にまとめられました。石油技術研究センター(Petroleum Technology Research Centre : PTRC)が発表したこの報告書、What happens when CO2 is stored underground?

2014年4月11日、当インスティテュートとPetrobras社がリオデジャネイロで能力開発ワークショップを開催し、産学及び科学技術省を代表するCCSステークホルダーの皆様など、30名以上の方々のご参加をいただきました。このワークショップの目的は、Carbon Sequestration Leadership Forum (CSLF)など、ブラジルで運営されているその他のプログラムの作業を補完するような能力開発プログラムにはどのようなものがあり得るか、ということを見極めることです。

Petrobras社の大気排出削減技術プログラム(Technological Programs for Atmospheric Emission Reduction)のコーディネーター、Paulo Negrais Seabra氏より同社のCCSプロジェクトに関する最新状況について説明があり、当インスティテュートの米州担当ジェネラル・マネージャー Victor Derからは、当インスティテュートとその関与プロセスに関して概説を述べさせていただきました。

2014年4月17日、当インスティテュートは東京で第11回勉強会を開催いたしました。この勉強会では、CCSの政策・規制・融資面に関する複数のテーマについて、出席メンバーが三井物産戦略研究所の本郷尚様によるご発表を伺う機会が設けられました。CCSの役割に関するご自身の意見を述べられた後、本郷様からは「Climate SecurityとEnergy Security」というタイトルで、IPCCの第5次評価報告書を引き合いに出しつつ、米国輸出入銀行など輸出信用機関による石炭火力発電所への今後の融資がどうなるかについてと、CCSの展開におけるその影響についてのお話がありました。本郷様はCCSコストの低減にCO2-EOR が重要であることを強調され、また欧州地域における各種傾向と、そのことが同地におけるCCSプロジェクトの進展にどのような悪影響をもたらしうるか、についても触れられました。 

本郷様のプレゼンテーションはこちらよりご覧下さい。