Institute updates

中国は、CCS技術の開発における重要国として急速に台頭してきています。このことは、2013年4月、同国のCCUSに関するパイロット及び実証プログラムの推進計画を詳細に述べた政府の公式文書の発表で一層鮮明になりました。当インスティテュートは、中国の国家経済及び社会発展戦略の作成・実施を担当する中央政府機関である国家発展改革委員会(National Development and Reform Commission)により発表された同文書を翻訳しました。翻訳版は、こちらからご覧いただけます。

大幅なCO2排出削減を達成し、世界の貧困層に対する気候変動の破滅的影響を回避することに貢献するため、CCSの広範な展開を促進が急務です。これを現実のものとするため、CCS実証プロジェクトへの投資が今、求められています。

当インスティテュートによる新しい報告書は、CCSのための資金調達とそれが経済発展に及ぼす影響について明らかにしており、途上国のCCSに資金供与を検討するドナー国にとって有益な参考となるものです。この報告書、「Making the case for funding carbon capture and storage in developing countries(途上国におけるCO2回収貯留の資金調達の実現に向けて)」が、2013年4月17—18日にニューデリーで開催されたClean Energy Ministerial (CEM : 第4回クリーンエネルギー大臣) 会合を支援するために発行されました。CEMはクリーンエネルギーに関する国際協力のための国際フォーラムです。

一連のCCS技術の標準化を試みる国際標準化機関(ISO)技術委員会(TC265)の5つの作業部会(WGs)のうち4グループに参加して下さる専門家を募集した、当インスティテュートからの前回のお知らせ(今年3月30日)に加え、TC265事務局では現在、最後の作業部会である定量化及び検証(Qualification and Verification;Q&V)作業部会(名称WG4)に参加して下さる専門家メンバーを募集中です。

中国とフランスの主導で行われるこのQ&V WGでは、CCSの全工程と以下のQ&Vプロセスに通じた専門家の参加を募集しています:

 CCSプロジェクト・バウンダリとプロジェクト・リーケージに関する全工程

Early drilling outcomes report, South West Hub Project, Western Australia

2012年初頭、South West CO2 Geosequestration Hub:South West Hub(南西部地域CO2地中隔離ハブ)プロジェクトは、西オーストラリア州Harvey(ハーヴィー)で層序試錐を行いました。試錐の目的は、その地層がCO2貯留に適しているかをより良く理解するための情報収集でした。

この5月、グローバルCCSインスティテュートは、アブダビ、エジンバラ、東京、ピッツバーグで、CCSとCCUSに関して地域内の情報を共有する会合を主催しました。

 

アブダビ、UAE

グローバルCCSインスティテュートの米州チームは、US–Canada Clean Energy Dialogue II(第2回米加クリーンエネルギー協議)のCCSワーキンググループパネルに参加しました。このイベントは、米国エネルギー省とNatural Resources Canada (ナチュラル・リソーシス・カナダ)の企画によるもので、2013年4月23-24日、イリノイ州のChampaign(シャンペーン)で開催されました。

政府、大規模統合プロジェクト、地域パートナーシップ、学界から25名が参加し、CO2圧入終了後の活動について、規制、あるいは測定・モニタリング・検証の観点から議論を行いました。

注入終了後活動に共通する論点は、CO2の封じ込め、地下水、土壌ガス、三次元地震探査、垂直地震プロファイリング、坑井間地震探査、微小地震、抵抗力、それに干渉SAR(InSar)をめぐるものでした。プロジェクト活動ごとの差異については、どの計画も予備検討的なものと説明されたものの、主にその程度や頻度における差異によるものでした。

CO2Technology Centre Mongstad(モングスタッドCO2技術センター TCM)は、今月、操業1周年を迎えるにあたり、CCSの広範な開発に向けて道を開く展開があった、と発表しました。

ノルウェー政府、Statoil(スタットオイル)社、シェル社、Sasol(サソル)社による10億米ドルの合弁事業であるTCMは、ベンダーによる回収技術の試験やその知識向上を図るために設立されました。その目的は、技術面・資金面のリスクを軽減し、CCSの国際規模の広範な展開を可能にするような優れた技術の開発を進めることです。