Institute updates

広範に渡る12年間の研究により、CO2が地下に貯留されるとどうなるのかというよく聞かれる質問への答えが出され、それが今週米国のピッツバーグで行われたCCSの国際会議で発表された報告書にまとめられました。石油技術研究センター(Petroleum Technology Research Centre : PTRC)が発表したこの報告書、What happens when CO2 is stored underground?

2014年4月11日、当インスティテュートとPetrobras社がリオデジャネイロで能力開発ワークショップを開催し、産学及び科学技術省を代表するCCSステークホルダーの皆様など、30名以上の方々のご参加をいただきました。このワークショップの目的は、Carbon Sequestration Leadership Forum (CSLF)など、ブラジルで運営されているその他のプログラムの作業を補完するような能力開発プログラムにはどのようなものがあり得るか、ということを見極めることです。

Petrobras社の大気排出削減技術プログラム(Technological Programs for Atmospheric Emission Reduction)のコーディネーター、Paulo Negrais Seabra氏より同社のCCSプロジェクトに関する最新状況について説明があり、当インスティテュートの米州担当ジェネラル・マネージャー Victor Derからは、当インスティテュートとその関与プロセスに関して概説を述べさせていただきました。

2014年4月17日、当インスティテュートは東京で第11回勉強会を開催いたしました。この勉強会では、CCSの政策・規制・融資面に関する複数のテーマについて、出席メンバーが三井物産戦略研究所の本郷尚様によるご発表を伺う機会が設けられました。CCSの役割に関するご自身の意見を述べられた後、本郷様からは「Climate SecurityとEnergy Security」というタイトルで、IPCCの第5次評価報告書を引き合いに出しつつ、米国輸出入銀行など輸出信用機関による石炭火力発電所への今後の融資がどうなるかについてと、CCSの展開におけるその影響についてのお話がありました。本郷様はCCSコストの低減にCO2-EOR が重要であることを強調され、また欧州地域における各種傾向と、そのことが同地におけるCCSプロジェクトの進展にどのような悪影響をもたらしうるか、についても触れられました。 

本郷様のプレゼンテーションはこちらよりご覧下さい。

2014年3月7日、当インスティテュートは九州において、株式会社東芝が建設した2つのCO2回収プラントの1日視察ツアーを主催しました。東芝は当インスティテュートのメンバーであり、このたび16名から成る代表団に、稼働中の同社プラントを見学する機会をご提供下さいました。

最初に見学したのは、福岡県大牟田市にある株式会社シグマパワー有明三川火力発電所構内に設置された燃焼後CO2回収パイロット・プラントでした。2009年9月に立ち上げられたこのCO2回収プラントは、東芝が建設・所有・運転しています。同サイトへの訪問では、同社の鈴木健介様と斎藤聡様から、プラント及びプラントでの作業について、ご説明いただきました。同施設では三川火力発電所の燃焼排ガスに含まれるCO2を1日10トン回収し、採用した技術の性能・運用性・保修可能性について検証を行っています。ここで得られた知見は、次に紹介される佐賀県のプラント等、このCO2回収技術を付設する様々なプロジェクト計画に活かされています。 

3月はじめの1週間、South African Centre for CCS(南アフリカCCSセンター:SACCCS)の主催で当インスティテュートの「Train the Trainer (教育者訓練)」プログラムが行われ、南アフリカの主要大学及びCCS関連企業の代表35名以上の皆様のご参加をいただきました。 

同コースは、CCSの技術的・法規的・社会経済的側面について詳しく学びたいCCS関連分野の教員・大学院生・専門家を対象としたキャパシティ・ビルディング・イニシアティブです。 

コースではCO2CRCのJohn Kaldi、Dianne Wiley両教授、当インスティテュートの政策・法規制あるいはPE担当各マネージャーの国際的な技術専門知識に加え、SACCCSチームの発表する、南アフリカの現状におけるこれら全ての分野におけるベストプラクティスについて学びました。

同コースは、現行のSACCCSによる学生向けキャパシティ・ビルディング活動を補完するものとなっており、教員・学生の双方から高い評価をいただいています。

2月27日、ワシントンDCのカナダ大使館で行われた当インスティテュートの第3回年次米州フォーラムには、当インスティテュートのメンバー、米国・カナダの政府高官、産業界リーダー、NGO、その他ステークホルダーの方々など100名以上のCCS支持者の皆様がお集まり下さいました。

 

技術専門誌Wired MagazineからNational GeographicやNew Scientistに至るまで、CCSはここのところ複数の有力国際誌から特集記事のテーマとして取り上げられています。論調や焦点に違いはあるものの、これらの記事は世界中の読者の関心を集め、新たな読者を引きつけ、脱炭素化を話題としたソーシャル・メディア上の議論を賑わせてきました。

当インスティテュートとメキシコ政府は、2月19日水曜日、メキシコ・シティーでハイレベル協議を開催しました。この協議は、エネルギー省(SENER)のオフィスで行われ、メキシコ国内でCCUSに携わる重要な政府機関、企業、研究機関から25人以上の皆様のご参加をいただきました。メキシコでは、このたびCCUS Roadmap(CCUSロードマップ)が策定され、本年4月1日に発表を予定される同国の優れた気候変動政策、Special Program on Climate Changeに含められることになっています。

2014年2月のニュースレターでもご案内しましたとおり、2014年には、主要地域で、以下のように、これまで以上に多くのメンバー向け行事が行われます。

  • 3月26日:CO2回収ワークショップ(北京)
  • 4月28日~5月1日:第13回CO2回収・利用・貯留年次会合(当インスティテュートの米州メンバー会合を含む)(ピッツバーグ)
  • 6月3日:豪州メンバー会合(メルボルン)
  • 6月18日:欧州・中東・アフリカメンバー会合(アムステルダム)
  • 6月19日:日本メンバー会合(東京)
  • 11月5日及び6日: 世界のCCSの動向:2014会議(アブダビ)(世界のCCSの動向:2014報告書の発表を含む)

当インスティテュートの代表一同、各地域のメンバーの皆様をお迎えできますことを楽しみにしております。 

グローバルCCSインスティテュートは「The Global Status of CCS: February 2014 (世界のCCSの動向:2014年2月)」報告書を先週ブリュッセルで開催された、Platts社主催第8回Annual European CCS conferenceの冒頭で発表しました。

 

同報告書は世界中の大規模統合CCSプロジェクト(LSIP)の現状を総括したもので、CCSに対する世界的な取組によって、米国、カナダ及び中国において操業中ないし建設中の大規模プロジェクトが計21件に上り、2011年比で50%増になったという、同技術の顕著な進展について指摘しています。