世界には十分なCO2貯留資源が存在する

世界には十分な CO2 貯留資源が存在する

16 November 2016

スイス、ローザンヌ

20161116スイス ローザンヌで開催されているThe Greenhouse Gas Control Technologies (GHGT) 第13回会議において、グローバルCCSインスティテュートは「世界には将来の気候変動温度目標の達成に必要とされる容量を超えるCO2貯留資源がある」と述べた。

Chris Consoli博士(グローバルCCSインスティテュート、アジア・パシフィック地区 貯留担当シニアアドバイザー)は、世界中の高レベル排出国のほぼすべてにおいて実質的な貯留資源が存在すると述べた。

「世界のCO2貯留資源に関する評価の大半が終了しています。例えば、米国エネルギー省(DOE)が昨年公表したアトラスによれば、北米だけで2兆~20兆トンの貯留資源が存在するとされています。」

「国際エネルギー機関(IEA)は、排出量削減目標の12パーセントをCCSが担うには、約900億トンの貯留容量が必要であると予測しています。2050年までの計算を行うと、年間約60億トンに相当します。

このことから、問題の所在は貯留資源にあるのではなく、CCSの展開にあることが分かります。」

中国の他に、大規模な貯留資源を有すると見られている(公表済み)国には.、カナダ、米国、ノルウェー、オーストラリア、英国が挙げられます。

モロッコのマラケシュで開催されているCOP 22において、Brad Page(グローバルCCSインスティテュートCEO)は、潜在的なCO2貯留資源を利用可能にすることがパリ協定の2℃目標を達成するために重要な前提条件であると述べています。

「インスティテュートによる最新の評価によれば、貯留資源とIEA目標を比べた場合、膨大な量の貯留ポテンシャルがあることが示されています。」

Brad Page氏によれば、各国は貯留資源についてそれぞれ異なる評価を実施しており、多くの国々は完全な評価に至っていないため、、大きな貯留ポテンシャルを有する初期兆候を示す国が多数あるとのこと。これらの国々にはインドネシア、ブラジル、メキシコなどが含まれています。

CCSは安全で実績のある技術であり、具体的な温室効果ガス削減技術として20年以上も利用されてきています。

「CCSの導入には、認知、投資、政策コミットメントが不可欠です。

現在、世界中で15件の大規模CCSプロジェクト(年間3000万トン近くのCO2回収能力)が操業中であり、今後12カ月以内にはさらに6件のプロジェクトが操業を開始すると予想されています(うち3件は米国にあり、2016年中または2017年初めに操業を開始する予定)。これら21件のCO2回収能力は合計で年間約4000万トンになります。」

Brad Page氏は、貯留プロジェクトを選択し、特徴付け、安全に操業し、終了し、閉鎖するための技術はすでに利用可能であると述べています。さまざまな規模で安全にCO2の地中貯留を実施できることは、すでに世界中のいくつものプロジェクトにおいて成功しており、実証されています。様々な評価から、CCSの展開を支援する貯留資源は膨大であり、今後数十年にわたるプロジェクトに対応する容量を超えていることが分かります。

「必要とされているのは、政府のコミットメント、投資とインセンティブ、そして全面的なポリシーパリティなのです」

COP 22における気候変動に関する議論において、CCS問題は特に注目を集めています。

 

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