当インスティテュートは、6月1日から11日まで行われるボンの気候変動会議に出席し、傍聴内容についてメンバーの皆様にご報告いたします。国連気候変動枠組条約(United Nations Framework Convention on Climate Change:UNFCCC)の認証オブザーバーとして、当インスティテュートは、上記会合におけるCCSに関する進展について注視いたします。会合におけるニュースやInsightsは、サマリー・レポートと合わせ、今後数週間にわたって情報提供いたします。

上記会合は、12月にパリで行われる気候変動会議に向けた重要な下準備となるイベントです。ボン会議では、自主的な約束草案(Intended Nationally Determined Contributions:INDCs)、リスクと適応、附属書1締約国による資金情報報告書作成方法論についての話し合いなどが行われます。スケジュール、プログラム、議題については、UNFCCC公式ウェブサイトからご覧下さい。

ボン会議で行われる諸会合は以下のとおりです。

世界初の石炭火力発電所起源商用燃焼後CO2回収・輸送・利用・貯留プロジェクトであるAquistoreプロジェクトが、5月29日、カナダ、サスカチュワン州Estevanにて正式に開業いたしました。

当インスティテュートは、プロジェクト・マネージャーであるPetroleum Technology Research Centre (PTRC)に対し、今日までにAquistoreから得られた学習事項についての報告書作成を発注しました。本報告書は、以下に掲げるプロジェクトの様々な側面について網羅しております。

  • Aquistoreプロジェクトのマネジメント
  • スポンサーシップの構造
  • 技術的目標
  • サイト選定及び特性評価
  • リスク評価
  • 掘削及びモニタリングプログラム
  • 一般市民への広報活動及び知識共有活動

 

先進7か国(G7)のエネルギー大臣らが2015年5月11・12日、ドイツ・ハンブルグで会議を開き、前回会議以降の進展について話し合いました。会議は集団的エネルギー安全保障の強化と、G7諸国及びその他の国々における持続可能なエネルギー安全保障を効果的に改善させる、さらなるイニシアティブについての決定を目的としていました。

 

カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、欧州委員会、米国の大臣及び代表らは、現在のエネルギー安全保障問題、エネルギー効率性、再生可能エネルギー、革新的技術について議論しました。

C2ES、Carbon Pricing and Clean Power Solutions フォーラムを開催

2015415: 州の環境関連部門トップ、経済・法律専門家、ビジネス・リーダー達が、ワシントンD.C.で行われた気候エネルギーソリューション・センター(Center for Climate and Energy Solutions:C2ES)Carbon Pricing and Clean Power Solutions Forumに集結し、EPAのクリーン電力計画(Clean Power Plan)の実施に対する市場ベースのアプローチについて話し合いました。

2015年4月20-21日、当インスティテュート及びInternational Energy Agency(国際エネルギー機関:IEA)は、長期的責任問題について検討するため、パリにおいて専門家グループ・ワークショップを共同開催いたしました。このワークショップでは3つの中心的問題に焦点が当てられました。

今年4月、カナダ初の深部塩水層CO2貯留プロジェクトであるAquistoreプロジェクトで、地下3.4kmのDeadwood層及びWinnipeg層へのCO2注入が開始されました。Petroleum Technology Research Centre (PTRC)が管理するこのプロジェクトでは、最初の6ヶ月間の間に一日あたり最大1,000トンが注入されるとされています。このプロジェクトには、年間約100万トン- CO2を貯留するポテンシャルがあります。

エストニアの首都、Tallinn市では、4月、Baltic Carbon Forum 2015(バルト海カーボン・フォーラム2015)が開催され、バルト海沿岸地域各国から優れたCCS専門家達が結集しました。

この地域会議は、Baltic Sea Region Energy Co-operation (バルト海地域エネルギー協力:BASREC)とNordic Council of Ministers(北欧閣僚理事会)の後援によるもので、バルト海地域でのCCSの展開を支援する目的で創設されたCCS Expert Network(CCS専門家ネットワーク)を強化する機会となりました。

非常に広範囲の国々や専門分野から30名を超える参加者が集まるなど、この地域における早期のCCS開発支援に対する関心は明白で、また心強いものです。

CCSクラスターが欧州気候・経済目標を達成する重要性

4月28日、European Industrial CCS Clusters(欧州産業CCSクラスター)がフランス、Strasbourg(ストラスブール)で集まり、欧州議会の議員らにブリーフィングを行いました。英国労働党の欧州議会議員(MEP)であるTheresa Griffin氏及びJude Kirton-Darling氏が企画したブリーフィングでは、工業地域における脱炭素化オプションとしてのCCSの重要性、そして産業CCSを実現させるものとして戦略的輸送インフラの潜在的役割について説明しました。

ブリーフィングには環境グループや社会民主進歩同盟(S&D)の代表を含む、多国籍及び超党派的議員グループが出席しました。

インドネシアでは初めてのものとなるかもしれないパイロット規模CCSプロジェクトの実現可能性調査が、このたび終了しました。Gundihプロジェクトとして知られる、ジャワ島中部に位置するこのパイロットプロジェクトは、将来、規模が拡大される可能性もあります。

この実現可能性調査は、バンドン工科大学(Bandung Institute of Technology)がアジア開発銀行(当インスティテュートはその主要出資者)及び日本国際協力機構(JICA)の資金を受け行ったものです。

Gundihプロジェクトは、パイロット規模の段階では、 Pertamina(プルタミナ)のガス精製工場から回収したCO2を利用し、これを近接する枯渇ガス田に運び、注入する計画となっています。

JICAは、このプロジェクトに対し更なる資金拠出を約束しており、ADBは、プロジェクトの実施に向けた資金供与を検討するため、適正評価を行っています。

このSpotlightシリーズでは、重要な会議、政府や業界からの通知、重要な執行業務上の変更など、世界におけるCCS業界での特筆すべき展開にスポットを当てて参ります。第1回のspotlightレポートでは、米国に焦点を当てます。

2015年3月の1ヶ月間に、米国のCCS業界では、以下にまとめましたとおり、いくつかの変化がありました。