10月はバルト地域におけるCCSに関する活発な議論がなされた1か月でした。BASTOR2 調査プロジェクトの終了セミナー(10月14日)及びBaltic Sea Region Energy Cooperation (バルト海地域エネルギー協力:BASREC)のCCS Expert Network(CCS専門家ネットワーク)の発足(10月15日)によって、多くのバルト海地沿岸諸国から産・官・学及び公共サービスそれぞれの業界の専門家がストックホルムに集結し、バルト海地域における今後のCCSの取り組みに関する協力機会について議論しました。

  • 国連持続可能な開発ソリューション・ネットワークが、CCS/CCUSに関する低炭素技術ラウンドテーブルを主催
  • CSLF金融タスクフォース、ワルシャワで提言を発表
  • Greenwald氏、米国石炭協会年次会合で基調講演
  • 米上院、DoE副長官としてSherwood-Randall氏を承認

世界の鉄鋼業界最大の会員制組織である世界鉄鋼協会(World Steel Association)が、このたび、第48回年次会議をモスクワで開催しました。この会議の主題は持続可能性であり、同協会の2014年版持続可能性指標発表や、当インスティテュートの欧州・中東・アフリカ担当ジェネラル・マネージャー、Andrew Purvisのプレゼンテーションが行われました。

クリーン・コール・デー2014 石炭利用国際会議を後援

・第12回勉強会を開催

10月1日、当インスティテュートは、CCSを奨励する持続可能な排出削減政策の重要性を強調する欧州議会(EP)のイベントを支援しました。このイベントは、欧州議会議員のCatherine Bearder氏 (環境委員会)の辞により幕を開けました。

Boundary Damプロジェクトの運用開始と時を同じくして開催されたこのイベントには、 イギリス、ルーマニア、オランダ、ドイツ、ポーランドなど、CCSが重要な役割を果たしうる主要国の一部を代表して、欧州議会議員及びEPスタッフが聴衆として参加しました。出席者に対し、カナダにおいて遂げられた進展、オランダのROADプロジェクトの重要性、CCS技術の受け入れにおいて市民参加(PE)が果たした役割について、ブリーフィングが行われました。

法的責任はCCSの商業開発にとって非常に重要な問題であり続けます。当インスティテュートのIan Havercroft とUniversity College London法学部のRichard Macrory 教授が共同執筆した新しい報告書は、次の3つの法域における、CCS実施に関する重要な法的責任問題について検討しています:

  • オーストラリア・ヴィクトリア州
  • カナダ・アルバータ州
  • 英国

最近、北米ではいくつかの重要プロジェクトの展開がありました。

  • SaskPowerのBoundary Dam CCSプロジェクトが操業を開始
  • 国連の高官により、Kemper Countryプロジェクトが「将来有望」と評される
  • Lake Charlesプロジェクトが中止される

本日、世界初の大規模CO2回収貯留発電所となる、カナダSaskPower社の Boundary Dam電力プロジェクトが、世界のエネルギー業界からの注目を集めています。Global CCS InstituteのCEO、Brad Pageは、これはSaskPower 社、サスカチュワン州政府、カナダ政府、カナダ国民にとって、クリーン電力構想を実現化した記念すべき業績であると祝辞を述べました。

ハイライト

  • 13億5千万カナダドル相当のプロジェクトが、世界で初めて石炭火力発電所に燃焼後CCS技術を適用
  • 回収したCO2は、サスカチュワン州にある近隣の油田にパイプラインで輸送し、石油増進回収法 (EOR)に利用
  • 計画回収量は、発電能力約110MWの石炭焚きボイラから排出されるCO2の90%、つまり100万トン/年
  • EORに使用されない一部のCO2は、サスカチュワン州南東部のAquistoreの地下深くにある塩水帯水層に永久貯留
  • Boundary Damが運転開始したことで、操業中の大規模CCSプロジェクトが全世界で13件、建設中が9件で、2011年からの件数比が50%増となった

8月、当インスティテュートは、欧州委員会(EC)によるステークホルダーへの求めに応じ、CO2の地中貯留に関するEU指令 2009/31/EC (CCS指令)の適用レビューに参加し、欧州におけるCCS展開と支援政策の状況について評価を行うべく、意見提出を行いました。

7月30日水曜日、当インスティテュートは、米イリノイ州DecaturにあるRichlandコミュニティ・カレッジ内のNational Sequestration Education Centerで行われた、国際ワークショップに参加いたしました。このイベントは、米エネルギー省(USDoE) 国立エネルギー技術研究所(National Energy Technology Laboratory)、 Archer Daniels Midland社(ADM)、Schlumberger Carbon Services、イリノイ州地質調査所(Illinois State Geological Survey)およびRichlandコミュニティ・カレッジの共催によるもので、約50名の参加がありました。