パリ協定発効:気候変動緩和におけるCCSの役割を再確認

10 November 2016

2016114日、金曜日: 本日のパリ気候変動協定発効を受け、CCSは主要気候変動緩和技術としてその重要性をさらに増しています。

Brad Pageは、各国が排出目標の達成に取り組む中、CCSの普及を加速させる新たな機会が生まれるだろうと、明るい見通しを述べました。

「京都議定書では8年間かけてできなかった偉業がパリ協定ではわずか10ヶ月で達成されました。このことは、包含的かつ包括的な気候行動の前進に向けた幸先の良いスタートと言えるでしょう。」

気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change:IPCC)では、たとえCCSを取り入れたとしても地球平均気温上昇を2℃「未満」に抑えることは難しいとされている、とBrad Pageは述べました。

「しかし、CCSが無ければ、世界が気候目標を達成できる可能性が非常に低いことは明らかです。」

パリ協定のボトムアップ型国別目標(Nationally Determined Contributions:NDC)は、各国が気候変動に対する支援を強化する上で重要な一助となるのは明らかだ、とBrad Pageは述べています。再生可能エネルギー、原子力、省エネの普及はいずれも迅速に強化していかなければなりませんが、大規模な化石燃料の継続的利用を無くすことはできません。

「2040年予測、またそれ以降、化石燃料が全一次エネルギーの70%以上を占める可能性が高い中、CCSは主要な緩和オプションとしての存在感を高めていかねばなりません。パリ協定の気温目標を達成するために、より多くの国々で確実にCCSが採用されなくてはならないのです。」

パリ会議から一年が過ぎ、多くの国々が気候変動緩和ヘ向けた課題を受け止めるようになってきた、とBrad Pageは語っています。しかし、パリ協定の気温目標を達成できる目標を設定した国はまだありません。

「地球には数千ギガトンのCO2を地中貯留する能力があり、CCSは産業・電力部門から排出されるCO2を管理するための魅力的な手段、以上のものをもたらします。

特に途上国において何百万人もの人々の健康を現在脅かしている様々なCO2以外の汚染物質のコントロールなど、CCSは重要な相乗効果をもたらすのです。」

CCSはUNFCCCの枠組における環境に優しい技術オプションの一つとして高い評価を得ており、既に年間2,400万トンのCO2が処理されている、とBrad Pageは語りました。

「気候変動の危険から世界を守るのみならず、コスト効果的かつ適時適切な方法により気候変動に対処していくという点において、CCSの緩和ポテンシャルを十分にサポートする上での課題が残っています。

現実的に言って、他の多くのクリーン・エネルギー・オプションと同レベルの政策支援や市場機会をCCSが得ることにより、地球レベルでクリーン・エネルギー化を促進できるようにすることを意味しています。」

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