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ギリシャの2件のパイロット・プラント、CARMOFプロジェクトのCO2回収技術を試験

6th November 2020

発行日: 2020116

原典 :Carbon Capture Journal

 

AIMPLASがコーディネートする欧州のCARMOFプロジェクト、ナノ材料と膜を用いた効率的な産業用CO2回収技術の開発を目指す。

 

20181月にプロジェクトが開始された当初は、プロセスに必要な電力消費量が高いため、CO2回収の効率は十分ではなかった。それ以来、CARMOFプロジェクトでは、3Dプリントされたナノ材料構造体を固体吸着材とし、それにCO2を回収・分離するための選択的な膜を組み合わせた革新的でカスタマイズされた2基の産業用実証装置の構築に取り組んできている。実証装置は、ギリシャの2つの産業施設に設置されることになっている。1つは石油化学産業における水素製造プラントで、もう一つはセメント工場である。

 

水素プラントからはCO2濃度17%のガスが排出されるため、年間350トンの回収能力が見込まれている。この設備は自動化され、遠隔操作で運転できるようにセンサーが搭載されている。セメント工場では、年間91トンのCO2回収能力が見込まれている。

 

この48ヶ月間のプロジェクトは、EUの研究とイノベーションのためのH2020フレームワークプログラム(H2020 Framework Programme for Research and Innovation)から、助成金契約番号760884の下で資金援助を受けている。このプロジェクトには、9カ国から合計15社のパートナーが参加する。このプロジェクトの実施は、2つの理由からCO2回収にとって戦略的なものである。材料開発の面では、効率向上の手段として吸着面積の拡大を研究者らは期待している。CO2回収に関しては、ジュール効果を利用した高効率な加熱技術の開発が進められている。

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