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企業・政府関係者ら:CO2回収プロジェクトは世界最大のものになる
6th October 2020
発行日:2020年10月6日
米国南西部にある最大規模の石炭火力発電所の1つにおいて、温室効果ガス排出削減を目的としたより厳しい環境要件を満たしながら、今後少なくとも10年間稼働を継続させるための提案の一環として、14億ドル規模の総点検が行われるかもしれない。
Mark Menezes米国エネルギー副長官(U.S. Deputy Secretary of Energy)は月曜日(5日)ニューメキシコ州にて同プロジェクトについて議論し、CO2回収・利用・貯留技術-すなわちCCUS-は、米国及び全世界において化石燃料発電に大変革をもたらすものとなると考えていると述べた。
Menezes氏は、サン・ファン(San Juan)発電所の改良について、同発電所を新しい天然ガス火力発電所と太陽光発電・蓄電池システムを組み合わせたものと置き換える計画よりも、ニューメキシコ州北西部にはるかに多くの雇用をもたらすだろうと結論付けた米国エネルギー省(Energy Department)による報告書を発表した。
サン・ファン発電所は2022年に閉鎖が計画されているが、地元で選出された指導者らは、閉鎖によって1,500人分以上の雇用が失われると共に、州及び地方の年間税収が5,300万ドル減少すると警告した。
Enchant Energy社及びファーミントン(Farmington)市は、同発電所を買収して新技術を付設するために、Public Service Co. of New Mexico及びその他の所有者らと交渉を進めている。同社は、計画によって、排出されるガスから90%のCO2を除去することが可能であり、その一部は石油またはガス回収プロセスに利用するために石油・ガス産業に売却し、他の一部は研究プロジェクトの一環として地中圧入することが出来ると述べている。
同技術は、テキサス州においてこれよりもはるかに小さな規模で利用されてきた。企業及び政府の関係者らは、もしEnchant Energy社が交渉に成功すれば、サン・ファン発電所は世界最大のCO2回収プロジェクト、そして世界で最も炭素排出量が少ない大規模化石燃料発電所となるだろうと述べた。