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科学者ら、ブリティッシュ・コロンビア沖にある世界最大の炭素吸収源の利用に着目
7th October 2021
トピック: Local News
発行: 2021年10月7日
原典 : Daily Oil Bulletin
産業革命開始以来大気中に排出された全てに加えてさらに多くのCO2を封じ込め、それを岩石に変える能力を持つ広大な沿岸部海底玄武岩の利用に、科学者達が一歩近づいた。
Pacific Institute for Climate Solutions (PICS)が運営する、カナダのブリッティッシュ・コロンビア州を拠点としたSolid Carbonのネガティブ・エミッション・プロジェクトは、沖合にCCS施設を建設し、大気中から CO2を抽出して堆積層の下にある海底の玄武岩中に圧入し、そこで時間をかけて鉱物化させて大気中から恒久的に除去することを目指している。
カルガリー大学(University of Calgary)の発表した研究では、回収したCO2を圧入前に水に溶かす面倒な一手間を省くことにより、最近アイスランドで開始された世界最大のネガティブ・エミッション・プラント同様、 既存プロジェクトを妨げる厳格なタイプの管理を行わずにギガトン規模のCO2貯留が可能であることが示されている。