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英国サウサンプトン大学による、排出されたCO2をプラスチックに転換するためのソリューション
16th November 2020
発行日:2020年11月16日
英国サウサンプトン大学(University of Southampton)の科学者達が、効率的かつ持続可能な方法でCO2を多用途なプラスチック材料に変換出来るハイブリッド触媒プラットフォームを発明した。
Daniel Stewart博士及びRobert Raja教授が開発したViridi CO2プラットフォームは、英国王立化学会(Royal Society of Chemistry:RSC)の権威ある2020 Emerging Technologies Competition(2020年新興技術コンペティション)の受賞技術として認定されている。
この新しい化学ソリューションは、CO2排出量を削減しながら、マットレス、衣服、建物用断熱材として使用されている年間数千万トンに上るプラスチックをより効果的に生産するために利用出来る。
将来的には、同技術を石油化学精製所の排出流にレトロフィットすることでCO2ループを閉じることが可能となり、それは2050年までに全ての温室効果ガス排出量を正味ゼロまで削減するという英国のビジョンに向けた大きな一歩となる。
受賞したアプローチは、ポリウレタンの生産に焦点を置いている。
Viridi CO2プラットフォームは、英国工学・物理科学研究評議会(Engineering and Physical Sciences Research Council:EPSRC)の研究助成金を得て開発され、更なる大規模化作業及び商業化活動はEPSRC Impact acceleration(影響加速化:IAA)アワードの支援を受けている。