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英国政府、Acornプロジェクトに水素資金を提供
21st February 2020
発行日:2020年2月21日
提供された270万ポンドにより、St Fergus(セント・ファーガス)ガス・ターミナルでのAcorn Hydrogenプロジェクトの技術的及び商業的計画を進めるため、13か月に及ぶエンジニアリング調査を支援。
Acorn CCS及びAcorn Hydrogenのプロジェクト開発者であるPale Blue Dot Energy社が、英国政府のHydrogen Supply Competition Phase 2(水素供給コンペティション第2フェーズ)から資金提供を受けた。
このAcorn Hydrogenの第1フェーズでは、スコットランド北東部にあるSt Fergusガス・ターミナルの天然ガスの一部を、クリーン燃焼燃料である水素に転換する技術を確立させる。
St Fergusにおいて天然ガスを水素に転換することで排出されるCO2は、回収され、St Fergusにて2024年から操業開始予定のAcorn CCSのインフラを利用して恒久的に貯留される。
Pale Blue Dot Energy社のコマーシャル・ダイレクターSam Gomersall氏は、「Acorn Hydrogenは、スコットランド及び英国が野心的な気候変動目標を達成するための重要なステップであり、大いに心躍るプロジェクトである。我々は、より広範なAcornイニシアティブにおけるこの重要な構成部分を前進させ、Acorn Hydrogenによるガス網への水素初供給を2025年に行うことを目標に、プロジェクト調査パートナーであるChrysaor社、Shell社及びTotal社と共に、非常に熱心に作業している。National Transmission System(高圧幹線網)に水素をわずか2%混入させるだけで、年間40万トンのCO2をエネルギー・システムから除去することになるが、それはSt Fergusを流れる全ての天然ガスを脱炭素化するという目標の単なる出発点に過ぎない」と述べている。
Acorn CCSの詳細な設計作業は既に進められており、Acorn Hydrogenの第1フェーズに関する初期段階設計もこの度開始されたことから、Acornは2020年代中頃までにーーその頃には双方とも大幅に拡張しているAcorn CCS及びAcorn Hydrogenに先立ってーー極めて重要なインフラを確立する軌道に乗っており、それは、英国及びスコットランドの正味ゼロ排出目標に大きく貢献する。