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オーストリアでCO2回収利用を前進

28th June 2020

発行日:2020628

原典:Carbon Capture Journal

 

Lafarge Zementwerke社、OMV社、VERBUND社及びBorealis社、CO2を回収し、それを合成燃料、プラスチックまたはその他の化学物質に加工する、2030年までのフルスケール・プラント共同計画・建設のための覚書(MOU)に署名。

 

オーストリアにおける気候中立性、循環性及びイノベーションは、CO2回収のための部門横断的バリューチェーンの構築によって後押しされている。この革新的なプロジェクトは、セメント製造によって排出されるCO2を大幅に削減し、温室効果ガスであるCO2を有価原料として確立させる。

 

覚書の中で、主要な産業プレーヤーであるLafarge社、OMV社、VERBUND社及びBorealis社は、プロジェクト「Carbon2ProductAustria」(C2PAT)において産業部門の枠を越えて協力することに合意している。プロジェクトの目的は、部門横断的バリューチェーンを構築し、2030年までにフルスケール・プラントを操業させることであり、オーストリアのマンナースドルフ(Mannersdorf)にあるLafarge社セメント工場から排出される年間700,000トンのCO2は、最終的にほぼ100%回収されるようになる。目標は、回収されたCO2を再生資源として最終的に利用することである。

 

回収されたCO2VERBUND社が製造するグリーン水素(再生可能エネルギー由来)と組み合わされ、OMV社によって再生可能エネルギー由来の炭化水素に転換される。その炭化水素は、その後、再生可能エネルギー由来燃料の生産に利用するか、Borealis社が付加価値プラスチック製造の原料として利用することができる。

 

「我々は、産業のCO2排出削減及び低炭素建設に向けた移行をリードしていくことにコミットしている。我々は、セメント工場、製品及びソリューションにおけるCO2フットプリントの削減に一貫して取り組んでおり、成果を上げている。究極的に、CO2中立的なセメント製造はCO2回収のような画期的な技術の実施によってのみ可能になり、だからこそ我々は、C2PATプロジェクトに大きな期待を寄せているのだ」と、LafargeCEOJosé Antonio Primo氏は指摘する。

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