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サウジG20、循環型炭素経済のためのプラットフォームを設立

8th November 2020

発行日:2020118

原典:Zawya.com

 

G20議長国であるサウジアラビアのリーダシップの下、エネルギー閣僚らがカーボン・マネジメントの重要な新しいアプローチである循環型炭素経済(CCE)を承認した。KAPSARC(アブドラ国王石油調査研究センター)並びにそのパートナーである国際エネルギー機関(International Energy Agency)、OECD、国際再生可能エネルギー機関(International Renewable Energy Agency)、原子力エネルギー機関(Nuclear Energy Agency)及びグローバルCCSインスティテュート(Global CCS Institute)は、Guide to the Circular Carbon Economy (CCE)(循環型炭素経済(CCE)の手引き)を作成した。

 

CCEのアイディアは、循環型経済及びその3つのR reduce(発生・排出抑制)・reuse(再使用)・recycle(再資源化)-の概念を進化させ、拡張したものである。循環型経済は、新しい原料の利用や廃棄物の発生を最小限に留めることを追求する。これは省エネにもつながり、それによって排出量も削減する。

 

CCEは、循環型経済と同じ3つのRを適用し、それに4つ目のRであるRemove(除去)を追加する。

 

CCEアプローチは、石油及びガスが生産者、消費者、経済繁栄に与える利益を持続させながら、炭化水素に含まれる炭素の管理に焦点を置く。これは、持続可能な経済開発及び多様化に貢献しながら、気候関連問題に実際的な解決策をもたらす。例えば、水素は、排出削減が困難な産業における排出削減策として広く見なされている。サウジアラビアは、ブルー水素-炭化水素から生産された水素で、排出されたCO2が回収及び貯留されるもの-を生産するにあたって好位置にあり、それを実現するために日本と協力している。サウジアラビアは、CO2を大規模貯留するための地層を豊富に有している。

 

サウジアラビアはまた、再生可能エネルギーを使用して生産されたグリーン水素への世界最大投資を行うことで世界をリードしている。同国は世界最高の太陽資源を有すると共に、かなりの風力資源にも恵まれている。

 

サウジアラビアは、直接空気回収技術が成熟し、費用が低減していく中、同技術の配備に理想的な場所である。国内の豊富な太陽資源を同技術の電源とし、CO2は国内の地中貯留層に貯留することが出来る。

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