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スイスのCO2回収スタートアップ企業、資金調達ラウンドで7,600万ドル調達
2nd July 2020
発行日: 2020年7月2日
原典 : ClimateWire
スイスの気候関連スタートアップ企業、Climeworks 社が、民間資本調達ラウンドで7,300万スイスフラン(7,600万ドル)を調達した。Climeworks社は、空気中から二酸化炭素を回収し、それを固体状で地中貯留する機器を製造している。同社はまた、CO2を回収して、飲料水の発泡用に使うことのできるコカコーラ社など、産業顧客にも提供している。
「我々は、当社技術をさらに発展させて、個人を含むさらに多くの顧客が利用できるようにすることを計画している」と、Climeworks社の共同最高責任者であるChristoph Gebald氏が語った。「我々は、この収益を規模約10万トンの新プラント建設に利用する。」 操業は早くも2022年に開始される可能性がある。同社は、スイス、ドイツ、そして昨年同社が直接空気回収技術開発会社のAntecy社を買収したオランダで、100人以上を雇用する。「スイスと近隣のドイツ語圏諸国の民間投資家と系列オフィスが、この資金調達ラウンドに参加した」と、Gebald氏は語ったが、投資家の名前は明かさなかった。初期の公的資金提供もClimeworks社にとって将来的な選択肢の一つだと、Gebald氏は言う。スイスの銀行であるZuercher Kantonalbankも、以前行われた資金提供ラウンドに参加し、Climeworks社の株式を保有している。Climeworksへの総投資額は、1億2,000万フランとなる。