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ハンバー・クラスター計画、英国初の正味ゼロ排出地域への道を開く可能性
13th August 2020
発行日: 2020年8月13日
原典 : SSE
SSE Thermal社は、Humber Local Enterprise Partnership (LEP)、会員制組織のCATCH、そしてその他主要企業7社と共に、ハンバー（Humber）地域の包括的脱炭素化計画の作成に取り組んでいる。
Humber Cluster Plan （ハンバー・クラスター計画）は、2040年までにハンバー地域がどのように正味ゼロ排出を達成できるかについて説明し、同地域をそれを実現する世界初の産業クラスターとする可能性を持つ。
各組織は、同計画に関する合同資金調達提案書を、英国政府のIndustrial Decarbonisation Challenge Fund （産業脱炭素化チャレンジ・ファンド）制度の一環であるInnovate UK に提出している。成功すれば、同計画はハンバーにおける大規模脱炭素化のロードマップの役割を果たすこととなり、短期的実現性のある投資を優先し、CCS及び水素インフラが時間と共にどのように拡大可能かについて明確化する。
ハンバーは英国で最も炭素集約的な地域であり、洪水リスクにより気候変動に対し最も脆弱な地域の一つでもある。また、同地には大型産業活動が立地しており、同地域の脱炭素化は、英国が今後数十年で正味ゼロ排出経済に向けて転換していく中、数千件の雇用を支えることに役立つことを意味する。
この資金調達入札に関わる8企業 - SSE Thermal社、Equinor社、Drax社、National Grid Ventures社、 Centrica社、VPI Immingham社、British Steel社、 Phillips 66 社– は、石油精製、製鋼、エネルギーなど、同地域において戦略的に重要な部門を代表している。
SSE Thermal社は、新興ソリューションであるCCS及び水素を利用して、ノース・リンカンシャー（North Lincolnshire）のキードビー（Keadby）にて、ハンバー地域における大型クリーン電力ハブの開発を目指している。同社は既に、840MW 級のKeadby 2を建設しているが、同施設は2022年の完成の暁には、英国で最もクリーンかつ最も高効率なガス火力発電所となる予定である。また、同社は現在、同サイトにてKeadby 3として知られる900MW級の低炭素型発電所を開発中であり、同発電所は、2020年代半ばまでには英国初の脱炭素化CCGT発電所となる可能性がある。
この資金調達入札に関する決定は2020年秋となる見込みであり、同プロジェクトは1月に開始されることになっている。初導入プロジェクトについては別途フェーズ2の入札があり、提出期限は10月である。