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三菱日立パワーシステムズ、三菱重工エンジニアリング、三菱ガス化学、CO2の効果的リサイクルによるメタノール製造の調査実施主体に選ばれる
1st April 2020
発行日: 2020年4月1日
原典 : Power Insider Asia
– NEDO委託の協力調査プロジェクト、CO2回収利用(CCU)技術の開発を目指す –
三菱日立パワーシステムズ株式会社(MHPS)、三菱重工エンジニアリング株式会社 (MHIENG)、三菱ガス化学株式会社(MGC) が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)により、北海道苫小牧市の精製所から排出されるCO2を効果的にリサイクルする共同調査の実施主体に選ばれた。同市では、既存実証プラントによりCO2が回収・貯留されている。現在CCS用として採用されている実証プラントをさらに有効利用するべく、上記三社は、回収されたCO2からメタノールを製造するべく、CO2回収利用(CCU) のための調査活動を協力して行うことになる。同調査は、2021年2月まで行われると見込まれる。
MHPSは、同コンソーシアムのリーダーとして、回収された二酸化炭素を幅広い産業における重要な燃料かつ原料としてよく知られるメタノールの合成に利用することを提案した。このプロセスでは、回収されたCO2と精製所からの副産物として得られる、または既存CCS施設内の水電解から得られる水素(H2)とが結合される。
この調査のスコープには、提案される施設における重要な構成要素に対する性能評価と関連の技術調査、プラント形状の最適化のための基礎エンジニアリング、経済的実現可能性調査の実施、将来的見通しが含まれる。CCU施設とCCS施設の統合は、CO2回収機能の共有というメリットをもたらし、両施設の相互運用性を高めることが期待される。