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米エネルギー省、CCUS技術に1億3,100万ドル提供を発表

27th April 2020

発行日:2020年4月27日

原典:Electric Energy Online

 

今日(4/24)、米国エネルギー省(the U.S. Department of Energy:DOE)の化石エネルギー局(Office of Fossil Energy)が、新規資金提供公募(Funding Opportunity Announcement:FOA)及び前回のFOAで選ばれた5件のプロジェクトの勝者を通じ、CO2回収・利用・貯留(CCUS)研究開発プロジェクトに対して、最高で1億3,100万ドルを提供することを発表した。

 

新規FOAであるEngineering-Scale Testing from Coal- and Natural-Gas-Based Flue Gas and Initial Engineering Design for Industrial Sources(石炭及び天然ガス由来の排ガスの工学的規模試験並びに産業排出源のための初期工学設計)の下、DOEは、産業排出源から排出されるCO2を回収し貯留する費用分担の研究開発プロジェクトに、最高で4,600万ドル提供できるよう準備している。

 

CCUSは発電の文脈で見られることが多いが、産業排出源から排出されるCO2の回収及び貯留も、温室効果ガス排出削減にとって極めて重要である。

 

「これらの新規CO2回収技術を産業排出源に利用出来るように改造させていくことは、我々が自由に使える全ての信頼のあるエネルギー源を利用しながら、排出削減のために規制ではなくイノベーションを利用するトランプ政権のやり方の1つに過ぎない」と、Dan Brouilletteエネルギー長官(Secretary of Energy)は述べた。「今週、アースデー(Earth Day)の50周年を記念するにあたり、我々は、これらの技術を新しい部門に適用するために達成した進歩を祝う。これらの進歩は、20年以上にわたってCCUSバリューチェーン全体の技術の開発及び改良を進めてきたエネルギー省において、新たなマイルストーンとなる。」

 

プロジェクトは(1)Initial Engineering Design for CO2 Capture from Industrial Sources(産業排出源からのCO2回収の初期工学設計)及び(2)Engineering-Scale Testing of Transformational Post-Combustion CO2 Capture Technologies(現行技術に替わる燃焼後CO2回収技術の工学的規模試験)という 2つの関心分野に該当する。この資金提供機会及び申請プロセスの詳細については、こちらを一読いただきたい。

 

以前に発表されたFOA であるCarbon Storage Assurance Facility Enterprise(炭素貯留保証設備事業:CarbonSAFE):Site Characterization and CO2 Capture Assessment(サイト特性評価及びCO2回収評価)の下において、DOEは、CCUS技術の広範に及ぶ普及を加速させるため、8,500万ドルの資金提供を受ける5件のプロジェクトを選定した。

 

「CCUS技術は、炭素集約的な生産や発電を、我々が今まで可能だと思っていた以上にクリーンにすることから、世界的な排出量問題に取り組むにあたって重要であり、それは特に開発途上国にとって重要である」と、Mark W. Menezes米国エネルギー省次官(Under Secretary of Energy)は述べた。「これら2つの資金提供機会から生じたプロジェクトは、今後数十年にわたって我々の国家、経済、及び我々の地球環境に利する、影響力の高い次のステップを意味する。」

 

このFOAの下で選定されたプロジェクトは、(1)人為的に排出されたCO2の安全かつ費用効果的な商業規模の地中貯留サイトを評価及び検証すると共に、(2)貯留サイトにCO2を供給する排出源のためにCO2回収又は浄化技術の技術的及び経済的実行可能性を評価する。プロジェクトの詳細説明はこちらをご一読いただきたい。

 

The National Energy Technology Laboratory(国立エネルギー技術研究所:NETL)は、両FOAのプロジェクトを管理する。

 

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