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米EPA、ワイオミング州に特定地下圧入井の第一位法施行責任を供与することに向けて踏み出す
2nd April 2020
発行日:2020年4月2日
今日(1日)、米国環境保護庁(U.S. Environmental Protection Agency:EPA)は、米国ワイオミング州による、Underground Injection Control(地下圧入規制:UIC)プログラムの下でClass VI井に関する規則を施行するための法施行責任(Primacy)に対する要求を受け入れる同庁の意向について、国民からの意見を求める。最終決定されれば、ワイオミング州は、ノース・ダコタ州と共に、Safe Drinking Water Act(米国安全飲料水法)の下でClass VI UIC井の法施行責任を供与された2番目の州となり、産業及びエネルギー関連排出源から回収されたCO2の貯留にその権限を利用できるようになる。
「ワイオミング州は、地下水の安全で責任のある保護を確実にすべく協力していく上で実績のあるパートナーである」と、Andrew Wheeler EPA長官は述べた。「EPAは、ワイオミング州の天然資源及び環境を保護するにあたって同州のリーダーシップを支援しており、他の州もSafe Drinking Water Actの下でこの重要なプログラムを施行する上で、ワイオミング州に倣うように奨励している。」
「ワイオミング州は、更に多くのCO2回収プロジェクトを許可する準備が整っており、その能力も持っている」と、米国上院議員でありSenate Committee on Environment and Public Works(米国上院環境・公共事業委員会)の委員長でもあるJohn Barrasso氏は述べた。「EPAの提案は、ワイオミング州に重要な権限を付与することになる。ワイオミング州は、米国の家庭や企業に電力を供給する石炭、天然ガス及び石油といった豊富な資源に恵まれている。EPAの提案の下で、米国政府は余剰のCO2を回収し、それを地下に隔離するワイオミング州の専門知識を認知することになる。EPAの提案は、規則を押しつぶすことなく、変化しつつある気候に革新的な技術を通して対応する各州のリーダーシップを米国政府が支援する素晴らしい例である。CO2回収技術の開発は非常に有望であり、大幅なCO2排出削減の鍵を握っている。」
「今日ここに辿り着くまでには、長く、時には紆余曲折あるプロセスがあった」とMark Gordonワイオミング州知事は述べた。「これを前進させるために、Wyoming Department of Environmental Quality(ワイオミング州環境局)の職員、州議会(the Legislature)、トランプ政権及びその他が、多大な努力を重ねてきた。法施行責任を得ることで、ワイオミング州は、この活動が正しく監督され、プロセスが効率的に進められ、また、我々の天然資源が開発され、保護されることを保証する最適の立場に立つ。」
徹底的なレビューを実施した後、EPAは、ワイオミング州がClass VI圧入プログラムを施行する要件を満たすと見極めた。EPAは、同庁の決定に対するパブリック・コメントを、米国連邦公報(Federal Register)で発行された日から45日間要求している。