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英国初の低炭素水素製造ハブ開発で提携
15th January 2021
発行日: 2020年1月15日
精製所を所有する Essar Oil UK 社と、プロジェクト開発・実施企業のProgressive Energy社が、英国初の低炭素型水素製造ハブとなるものの共同実施に関する覚書 (MoU) を締結した。同ハブへの投資総額は7億5,000万ポンド(10億2,000万米ドル)となる予定である。
製造場所は、 チェシャー(Cheshire)のエルズミア(Ellesmere)港にある国内最大の精製所の一つであるEssars社Stanlow精製所となる。 同精製所は、年間900万トンの重油及び原料を処理している。同精製所の天然ガス及び燃料ガスは水素に転換され、二酸化炭素(CO2) は回収されて、沖合のリバプール湾海底貯留層に貯留される。
製造される水素はHyNet地域全体で利用される。 HyNet North West (ハイネット・ノースウェスト)は、現在英国で開発中の産業脱炭素化クラスターである。同クラスターの原点であるProgressive Energy社が、同プロジェクト、低炭素型水素製造プラント、CO2パイプラインの開発を主導する。 Essar社はサポート企業であり、同エリアにおける同社の下流エネルギー活動が自然な形で供給の仕組みを提供する。
Essar社CEOのStein Ivar Bye氏によれば、HyNetと水素製造により、Stanlow精製所は、年間200万トン以上のCO2を回避することを目指す英国初のネットゼロ排出精製所となる軌道に乗ることになる。