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豪州首相科学顧問、CCSを全面的に重要と認める
20th February 2020
発行日: 2020年2月20日
原典 : AZoCleantech
CO2CRCは、豪州の首相科学顧問(Chief Scientist)であるAlan Finkel博士が、昨日、National Press Clubに向けた演説で、豪州のエネルギー・産業部門の脱炭素化のため、クリーン・エネルギーに向けた技術による秩序だった転換と再生可能資源と並行してのCCSの必要性について呼び掛けたコメントを歓迎した。
CO2CRCのCEOであるDavid Byers 氏は、Finkel博士のコメントは、より多くのエネルギーを供給しつつ排出量を削減するという二重の目標の達成においてCCSの役割を認めるという重要性があると語った。
「CCSは信頼性があり確実な低炭素エネルギーをもたらし、豪州において急成長する水素産業開発を支援する上で、重要な役割を持つ実証済みの技術である。」
「Finkel博士が言うように、『天然ガスや石炭から水素を製造し、CO2回収とその恒久貯留を利用することで、(中略)我々は太陽光、風力、天然ガス起源の水素、石炭起源の水素、と将来のニーズを満たす4つの一次エネルギー源を獲得するのである。』」
「CCSもまた、ガス・プロセス、製鋼、セメント製造といった豪州経済に欠かせない産業プロセスからの排出量削減において重要かつ独特な役割を果たすのである。」
「水素を製造する場合、化石燃料からのクリーンな水素製造とCCSを組み合わせることで、大規模水素製造に向けた最もコスト効果的で信頼性があり柔軟な方法がもたらされる。」
「水蒸気メタン改質とガス化を利用した化石燃料からの水素製造は、商業的に成熟し、大規模に実証されている。Finkel博士が認めたように、二酸化炭素はその製造プロセスにおいてもともと分離され、高い加工圧力により二酸化炭素抽出のエネルギー効率が改善することから、CCSはこのように水素製造に適用されれば大幅にコスト効果が高まる」と、Byers氏は語った。
CO2CRCは、CO2回収・利用・貯留研究に関する豪州の先端機関であり、コスト低減と、豪州産業におけるCCS技術の成長のため、より効率的な運転上、モニタリング上、法規制上の成果を保証することに注力している。