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Climeworks社、次世代DACシステムを導入
5th June 2023
トピック: Local News
発行日:2024年6月5日
Climeworks社は、同社のフィルター材料及びプラント設計に最新の研究開発結果を活かすことにより、将来的にCO2除去を世界中でギガトン規模へと拡大できる技術の開発を続けていると述べた。
スイス・チューリッヒでの年次CO2除去サミット(Carbon Removal Summit)において、Climeworks社は同社の第3世代直接空気回収(Generation 3 DAC)技術を紹介した。この技術は、モジュール当たりのCO2回収能力を倍増し、エネルギー消費量を半減し、材料の寿命を延長し、費用を50%削減する。
この第3世代技術は、前世代の技術で使われていた充填式ろ床に代わって、新構造の吸着材を使用する。この新構造ではCO2に触れる面積が増え、CO2の吸着と放出にかかる時間が少なくとも半分に短縮されるため、これまでのフィルターと比べて2倍以上のCO2を回収できる。新しいフィルター材料のエネルギー消費量はこれまでの半分、寿命は3倍になるように設計されている。
Climeworks社によると、同社の第3世代技術は、2030年までにCO2回収で1トン当たり250~350米ドル、費用全体では正味除去で1トン当たり400~600米ドルへの低下を目指している同社の費用削減戦略における代表的なマイルストーンであるという。これは、総費用を最大で現在の半分まで削減することを意味する。