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CO2回収は気候変動との戦いに役立つ、とSaudi Aramco社幹部語る

11th July 2020

発行日:2020611

原典:CNN

 

(訳注:脱炭素化が困難な産業部門による)CO2排出量の大幅削減は、CO2回収・利用・貯留(CCUS)として知られる一連の技術を通して達成出来る。これらの技術は、CO2を大気中に放出される前に回収することで、排出による影響を大幅に緩和する。当Aramco社では、サウジアラビアにある大規模ガス・プラントにおいてこの技術を試験している。同プラントは、CO2を圧縮し、油田に圧入することで、年間80万トンのCO2を回収している。Aramco社はまた、移動型CCUS技術を試験しており、最近、自らが排出するCO245%を回収し、車両内に貯留する大型トラックを開発した。

 

CO2回収技術を民間部門にとって採算に取れるものにするためには、更なる作業が必要である。CCUSは単に排出されるCO2を回収する以上のものであることから、これは特に重要である。Aramco社は、回収されたCO2を利用して、従来型ポリマーのたった3分の1のカーボン・フットプリントでプラスチック等の有用ポリマーを作り出す転換技術に投資している。我が社はまた、コンクリートを養生するために空気ではなくCO2を利用し、この最もありふれた建材の中に最高20%CO2を貯留する技術も開発した。

 

加えて、Aramco社及び韓国科学技術院(KAIST Institute)の研究者らはこのたび、CO2の有用な製品への転換は非常に大きな可能性を秘めていることを証明した。Science Magazineによって発表された最近の論文の中で、同研究者らは化学薬品、燃料及びその他製品を生産する際にCO2を利用出来ることを示した。

 

我が社のプロジェクトは、排出されるCO2が再利用及びリサイクル可能であることを示している。それは、CO2がもはや廃棄物ではなく、むしろ有用な製品の重要な原料及びエネルギー・キャリアとなる循環型システムを、CO2回収技術が作り出せる可能性を意味している。世界中の炭素集約型産業によるCCUS技術の採用は、排出されるCO2が回収され、有用な製品に転換される循環型炭素経済を実現させるだろう。その可能性があれば、CO2回収技術はクリーンかつ持続可能な未来に大きく貢献出来るだろう。

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