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CO2回収・変換システムの効率向上
27th January 2021
発行日: 2020年1月27日
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者らが、炭素固定の電気化学反応率を高めるべく、触媒表面を使うシステムのパフォーマンスを大幅に向上させうる方法を開発した。
このような触媒システムは、輸送燃料や化学品原料などの有益で価値の高い製品を生み出せることから、CO2回収において魅力的なオプションである。このような成果品はプロセスへの助成の一助ともなり、温室効果ガス排出削減のコストをオフセットすることができる。
このようなシステムにおいては、通常、二酸化炭素を含むガス流が水を通過して二酸化炭素を電気化学反応に供するが、水を通過する動きが遅いため、二酸化炭素の変換速度が低下してしまう。この新しいデザインでは、二酸化炭素流が水中において触媒表面のすぐそばに集中したままになるようにしている。研究者らが示す、このような集中によって、システムの性能をほぼ倍増させることができる。
この研究は、MITエネルギー・イニシアティブを通じてイタリアのエネルギー企業Eni社と、カナダのNSERC PGS-D大学院奨学金から支援を受けた。