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EFIとスタンフォード大、カリフォルニア州のCCS行動計画を発表
26th October 2020
発行日: 2020年10月26日
“An Action Plan for Carbon Capture and Storage in California: Opportunities, Challenges, and Solutions”(「カリフォルニア州におけるCCSのための行動計画: 機会・課題・解決策」)は、政策立案者に対し、カリフォルニア州の気候目標達成を目的としたCCS普及のための短期的行動についてオプションを提示するものである。
作成に6ヶ月を要したこの調査の結論は、CCSがその他の脱炭素化オプションが少ない経済的に重要なセクターからの排出量を急速に削減するクリーン技術経路をもたらすというものである。CCSはまた、間欠的な再生可能発電を使えるようにする上で不可欠な、クリーンで安定した電力もサポートすることができる。
この報告書は、元米国エネルギー長官でありEFI (Energy Futures Initiative) の創設者であるErnest J. Moniz氏とスタンフォード大学名誉教授のFranklin Orr氏が主導するバーチャル・ブリーフィングで紹介された。両氏の他、同報告書の共同主席執筆者であるEFIのMelanie Kenderdine氏とスタンフォード大学エネルギー資源工学科の(Department of Energy Resources Engineering)Sally Benson教授が参加した。
元米国エネルギー省長官のErnest J. Moniz氏が創設した非営利のシンクタンクであるEFIは、以前、 “Optionality, Flexibility, and Innovation: Pathways for Deep Decarbonization in California” (「選択性・柔軟性・イノベーション:カリフォルニア州における大幅脱炭素化への道」)を発表し、その中で、CCSの的を絞った利用が、2030年までのカリフォルニア州脱炭素化に対して最大の貢献ができるものの一つかもしれないと結論している。
この調査のために行われた技術経済的分析により、CCS付設候補として、全体で同州における現在の温室効果ガス排出量の約15%となる76件の既存発電・産業施設が特定された。