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Fluor社、California Resources社CO2回収プロジェクトの基本設計契約を獲得
28th July 2020
発行日:2020年7月28日
Fluor社の報告によると、同社は、米国カリフォルニア州Tupman(タップマン)にある550MW規模Elk Hills(エルク・ヒルズ)天然ガス発電所におけるCalifornia Resources Corp.(CRC)社CCSプロジェクトCal Captureの基本設計(FEED)契約を受託したという。
メディア・リリースによると、このFEEDは、CO2回収技術開発を前進させるためのより大きなイニシアティブの一環として、Electric Power Research Institute(米国電力研究所:EPRI)との協力を通して米国エネルギー省(U.S. Department of Energy:DOE)から資金供与を受けている。
「顧客のクリーン・エネルギー目標達成を助けるというFluor社のコミットメントは、CRC社とのこのたびの契約締結によって継続される」と、Fluor社Energy & Chemicals(エネルギー&化学)事業グループ社長であるMark Fields氏は述べた。「CRC社がカリフォルニア州初のCCSシステムを設計し、許可を取得するにあたって我が社を選んだことを光栄に思う。」
Fluor社の作業範囲は、同社が特許を有する、排ガス流からCO2を除去するためのエネルギー効率的かつ費用効果的なプロセスであるEconamine FG Plus CO2回収技術を利用して、必要とされるユティリティ・システムのエンジニアリング業務を提供する、ライセンサーとしてのものである。同プロセスはFluor 社の先端吸収液製法を、特許取得済みの多くの省エネ機能と共に組み込む。
プロジェクトの遂行は、EPRI、CRC社及びFluor社による協働による。DOE資金は、DOEとの折衝を率いたEPRIに供与された。CRC社はプロジェクトを監督すると共に、FEEDの基準を定めている。
「我々の炭素目標は、Elk Hills発電所にてCCSシステム―Cal Captureプロジェクト―を設計し、許可を取得すると共に、隣接するElk Hills油田において石油増進回収及び隔離のためにCO2を圧入することである」と、CRC社Operations and Engineering(事業及びエンジニアリング)担当代表取締役副社長であるShawn Kerns氏は述べた。