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GCCSI最新ニュース : 世界初のCCS附設型大規模水素製造施設、英国で発表
1st July 2020
発行日:2020年7月1日
Equinor社が今日(1日)、英国初―及び世界初―の天然ガスから水素を製造するCCS附設型大規模施設の1つを開発するプロジェクトを主導することを発表しました。Hydrogen to Humber Saltend(H2H Saltend)と呼ばれるこのプロジェクトは、英国最大の排出地域であるハンバー(Humber)地域の脱炭素化産業クラスターの始まりとなります。
Saltend(ソルトエンド)は、2030年までに少なくとも1つの低炭素産業クラスターを、2040年までに世界初の正味ゼロ排出クラスターを構築するという英国政府の目標を支援するものです。同プロジェクトはまた、Equinor社及びそのパートナーらが2019年に立ち上げたZero Carbon Humber同盟が掲げたビジョンを実現する道を開くものでもあります。
プロジェクトはハル(Hull)市近郊にあるSaltend Chemicals Parkで実施され、第1段階では、天然ガスを水素に転換することを目的とした600MW規模自己熱改質装置(ATR)へのCO2回収付設が行われますが、これは同種のものとしては世界最大のプラントです。プロジェクトは、同パーク内の産業顧客が水素に完全に切り替えること、及びパーク内発電所が水素混合割合30%の天然ガスへ移行することを可能にします。その結果、Saltend Chemicals ParkからのCO2排出量は年間900,000トン近く低減します。