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GCCSI最新ニュース:欧州議会委員会、ネットゼロ産業法(Net-Zero Industry Act)及び炭素除去認証枠組(Carbon Removal Certification Framework)の修正に向けて前進

28th October 2023

発行日:2023年10月28日

原典:グローバルCCSインスティテュート

 

ネットゼロ産業法(Net-Zero Industry Act:NZIA)及び炭素除去認証枠組(Carbon Removal Certification Framework:CRCF)への修正が双方とも欧州議会の担当委員会によって承認されました。

 

2023年10月24日、環境・公衆衛生・食品安全委員会(Environment, Public Health and Food Safety Committee:ENVI)が、炭素除去の質及びガバナンスに対する保証を提供することを目的とした、欧州委員会による炭素除去の欧州連合認証枠組に係る規則案(Proposal for Regulation Establishing a Union Certification Framework for Carbon Removals)への変更を承認しました。この修正の下でENVIの議員は、炭素クレジットの二重計上に係る潜在的な問題に対処し、恒久的な除去と短期的な貯留活動の明確な区別の確立を試みました。炭素除去は最終的にEU ETSに組み込まれる可能性があるため、信頼性のある認証システムを有することは重要です。欧州委員会は、2026年に提出される報告書の中で、この可能性を検討します。

 

ネットゼロ産業法(Net Zero Industry Act:NZIA)もまた、10月25日にITRE(産業・研究・エネルギー委員会:Industry, Research and Energy Committee)による承認を受け、EU意思決定プロセスに一歩近づきました。この規則案は、EUの競争力を強化しながら脱炭素化を推進する、CCS等のネットゼロ戦略的技術の規模拡大を求めるものです。委員会メンバーは、2030年までのEUにおける CO2圧入目標として年間5,000万トンを承認しつつ、この機会を利用して、CO2輸送インフラの必要性と共に、老朽化した油田・ガス田や塩水層の役割も明らかにしました。さらに、同委員会は、認可された石油・ガス生産者に焦点を当てた欧州委員会の当初の提案から外れて、EU域内で原油、石油製品または天然ガスを販売する全ての事業体にも貯留義務を拡大しました。

 

担当委員会による変更を受け、NZIA及びCRCFの双方は、2023年11月に開催される欧州議会の本会議にかけられます。

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