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HeidelbergCement社、セメント工場に世界初のフルスケールCCS施設を導入予定
16th December 2020
発行日:2020年12月16日
ノルウェー・ブレヴィック(Brevik)のフルスケールCCS施設、世界で初めてセメント工場に附設される。
ノルウェー議会が、ノルウェー・ブレヴィックにあるHeidelbergCement Norcem社工場に附設されるフルスケールCCS施設への投資を承認した。ブレヴィックCCSプロジェクトは、年間40万トンに上るCO2の回収と恒久貯留のための輸送を可能にし、セメント製造工場における世界初の産業規模CCSプロジェクトとなる。
ブレヴィックでの新施設に関する作業は直ちに開始される予定であり、2024年までにセメント製造工程からのCO2分離を開始することを目指している。最終的には、同工場で製造されるセメントからの排出量が50%削減される。
Aker Carbon Capture社が、CO2の回収・液化・中間貯留プラントの設計・調達・建設(EPC)実施契約を結んでいる。
ノルウェー政府は、ブレヴィック・プロジェクトを産業規模CO2回収試験の最終候補として2018年初めに挙げていた。2019年9月、同CCSに関する覚書がHeidelbergCement社及びノルウェーの国有エネルギー・グループEquinor社によって署名された。プロジェクト資金調達の大部分は、CO2の回収・輸送・貯留から成るノルウェーのフルスケール「ロングシップ」気候投資プロジェクトの一環として、ノルウェー政府が支援している。