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Maersk Drilling社、デンマーク沖合CO2貯留コンソーシアムに加盟

27th June 2020

発行日:2020627

原典:Carbon Capture Journal

 

Maersk Drilling社、INEOS Oil & Gas Denmark社及びWintershall Dea社によって設立された新しいCO2貯留コンソーシアムに加盟。

 

同コンソーシアムは、デンマーク国内で最も進んでいるCCSプロジェクトの1つを成熟させると共に、生産中止された沖合油田及びガス田を恒久的なCO2貯留地として再利用することで、デンマーク沖合にCO2貯留機能を開発することを目標としている。

 

同プロジェクトはDanish Energy Agency(デンマーク・エネルギー庁)を通してEnergy Technology Development and Demonstration Program(エネルギー技術開発実証プログラム:EUDP)から支援を得ている。Maersk Drilling社はコンソーシアムへのコミットメントの一環として、プロジェクトの初期段階においてノウハウと限定的な資金の提供を約束している。

 

プロジェクトは、陸上施設で回収されたCO2を海底下に圧入及び貯留するために沖合に輸送するためのインフラ及び機能を構築することを目指している。プロジェクトの第1段階は貯留層の適合性を立証する実現可能性調査であり、続いてCO2圧入を試験するパイロットが実施される。Geological Survey of Denmark and Greenland(デンマーク・グリーンランド地質調査所:GEUS)がプロジェクトの調査パートナーの役目を担い、専門的なラボ実験及び結果分析を行う。

 

目標は、2025年にデンマーク沖合にあるNini(ニニ)プラットフォームから圧入出来る最初の坑井を準備することである。長期的な目標は、2030年までに年間約350万トンのCO2を貯留出来る能力を開発することであり、それはデンマークの70%削減目標を達成するために必要だとしてDanish Climate Council(デンマーク気候評議会)が提言している行動に匹敵するものである。Maersk Drilling社は、既存の油井及びガス井をCO2圧入に用途変更するために同社の沖合リグを利用することになると見込んでいる。

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