最新ニュース

最新ニュース

最新ニュース

Pale Blue Dot Energy社とCarbon Engineering社、英国での直接空気回収導入に向けて提携

17th September 2020

発行日: 2020917

原典 : AZoCleantech

 

英国初のCCSプロジェクトの一つ、Acornプロジェクトのプロジェクト開発者であるPale Blue Dot Energy (PBDE)と大気から二酸化炭素(CO2)を回収する直接回収 (DAC) 技術でトップのプロバイダーである Carbon Engineering (CE)が、今日、英国で商用 DACプロジェクト展開に向けて協力することを発表した。

 

両社は、毎年、数百万トンのCO2 を大気中から除去するための施設の開発において協力する覚書に署名した。この合意は、DAC技術企業と英国の開発パートナーが結ぶ初の提携となり、多大な環境的・経済的メリットを生み出す英国DAC産業の構築に向けた次なるステップを意味する。

 

このパートナーシップがその初めての英国DACプラントの立地の一つとして考えた場所は、Acorn CCS プロジェクトに近いスコットランド北東部である。提案されているDAC施設は、大気から大量のCO2 を除去し、それを沖合の地中貯留サイトにある海底深部に安全かつ恒久的に貯留することにより、恒久的な二酸化炭素除去を実現する。

 

Pale Blue Dot Energy社は、現在、沖合のAcorn CO2 貯留サイトを開発しているところであり、このサイトはOil and Gas Authority(石油・ガス上流事業規制機関)から英国初のCO2 評価及び貯留ライセンスを与えられている。このようなタイプの温室効果ガス除去プロジェクトは、航空、海運、農業など直接的な脱炭素化が難しい経済セクターの埋め合わせをすることで、正味ゼロ排出に到達しようというスコットランド及び英国の取り組みを加速させるのに役立ちうる。Acorn2024年終わりからの稼働開始を目指しており、初のDACプロジェクトはその約2年後に稼働するようになると思われる。

 

カナダのブリティッシュ・コロンビア州にあるパイロット施設において、CE2015年以来、大気中からCO2 を回収し続けており、現在は大気中のCO2 を年間100万トン(樹木4,000万本分の働きに相当)回収する米国初の大型商用プラントを設計中である。

 

カナダに本拠を置く企業として、CEのビジネス・モデルは、DAC技術の可能な限り早急な導入ができるよう、世界中の現地プラント開発パートナーにその技術のライセンスを与えるというものである。今日の発表は、2022年に開始予定の初の商用プラントの建設を手始めに、CEが米国にプラントを建設する初のライセンス合意を発表して間もなく行われたものである。稼働された暁には、このプラントは、敷地面積わずか100エーカーながらも、大気中CO2 を年間最大100万トン回収する世界最大のDACプラントとなる予定である。この初の商用プラントは、カリフォルニア州低炭素燃料基準(California Low Carbon Fuel Standard)や連邦45Q税控除(Federal 45Q tax credit)など、米国にある効果的な市場ベースの政策によって実現可能となっている。

Back to News

ニュースレター

最新のCCSの情報が欲しい