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Saudi Aramco、リヤドで初の国際CCUS会議(iCCUS)を後援
27th February 2020
CCS in the news 日本語版
発行日: 2020年2月27日
原典 : Energy Central
Saudi Aramcoは、サウジアラビアのエネルギー相であるAbdulaziz bin Salman bin Abdulaziz Al-Saud王子、Sheikh Mohammed bin Khalifa Al Khalifaバーレーン石油相の後援により、リヤドのフォーシーズンズ・ホテルで行われた初の国際CCUS会議(international Carbon capture, utilization, and storage conference:iCCUS)(2月25-26日)のスポンサーとなっている。
同会議は世界及び地域のエネルギー関連指導者と政策立案者らによる大会合であり、エネルギー部門からの温室効果ガス排出量削減に対する効果の高いソリューションについて話し合いが行われる。参加者らは、CO2及びメタン排出量が削減・再利用・リサイクルされ、最終的に大気中から除去される循環炭素経済に向けた進展について話し合いを行なっている。この議論の焦点は、Saudi Aramcoが投資を続けている中心的技術であるCCUSのポテンシャルを解放するにはどうすれば良いかについてである。
Saudi Aramcoの社長兼CEOである Amin H. Nasser氏は次のように語った。「世界は、増えゆくエネルギー需要に応えつつ温室効果ガス排出量を削減するという二つの課題に直面している。我々は、我が社の気候・持続可能性関連の取り組みの一環として、「reduce (削減)・reuse(再利用)・recycle(リサイクル)・remove(除去)の4Rs」に取り組んでいる。 CCUSなど効果の高い技術的ソリューションは、経済発展に寄与しながらこの2つの課題に対処することができる。」
Saudi Aramcoのリーダー的ポジションについて強調しつつ、Nasser氏はこうも付け加えた。「我が社の炭素集約度の低さは業界一であり、大幅に温室効果ガスを削減していくため、引き続きさらなる措置を講じていく。」
参加にあたり、Saudi Aramcoは省エネ、温室効果ガス排出管理、メタン漏洩探査及び修復、フレア最小化プログラムに関する活動について展示している。同社は、大量のCO2を回収して地中に圧入することのできる、地域で最も先進的なCO2回収プロジェクトも運転している。
同社の持続可能性調査プロジェクトは、固定源・移動源双方に適用される新規CO2回収・利用ソリューションの開発に重点を置いている。直近では、Aramcoと韓国科学技術院(Korea Advanced Institute of Science & Technology:KAIST) により共同で運営されているある調査プロジェクトの科学者らが、炭素貯留について実行可能な方法を発見したと発表している。
「CCUSコスト削減に向けて取り組む中、我が社の科学者らは大規模利用に向け世界で最も大容量のCO2回収素材のいくつかを開発している」と Aramcoの最高技術責任者であるAhmad Al-Khowaiter氏は言う。「我々は、CO2のポリマー転換やセメントにおけるCO2回収など、新規のCO2利用技術の開発及び拡大について、我が社のパートナーと協力も行なっている。」