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Shell社技術、CO2回収プロジェクト用に評価

6th November 2020

発行日:2020116

原典:Energy Global

 

Shell Catalysts & Technologies社が、英国ノース・ヨークシャー(North Yorkshire)セルビー(Selby)近郊にあるDraxグループの発電所における最初の2基のCO2回収ユニットのためにCO2回収技術に関する概念設計(Pre-FEED)調査を行うため、Drax Power社(Drax)と契約を交わした。それぞれのCO2回収ユニットは、年間約400万トンのCO2を回収するように設計される予定である。Pre-FEED調査は、Shell Catalysts & Technologies社の代理としてTechnipFMC社が実施する。これは、同様の調査のうち世界最大のものの一つとなる。実施されれば、バイオマス火力発電所に適用された初の低圧燃焼後CO2回収技術となると共に、カーボン・ネガティブな発電としても世界初となる。

 

Drax発電所は、英国最大の単一拠点の再生可能エネルギー発電所であり、英国再生可能エネルギーの12%を供給している。同発電所は、発電の96%に持続可能な方法で調達したバイオマスの一形態である圧縮木材ペレットを利用する。Pre-FEED調査では、Drax社バイオマス発電ユニットの最初の2基にShellCANSOLV® CO2回収システムが配備される可能性を想定し、同技術を利用した、このカーボン・ニュートラルなプロセスからのCO2回収について調査する。TechnipFMC社は、Shell社のCANSOLV技術に関する戦略的提携パートナーであり、このようなプロジェクトの設計・調達・建設に関する専門知識を提供する。回収されたCO2はその後、より大きなZero Carbon Humber(ゼロ・カーボン・ハンバー)産業脱炭素化プロジェクトの一環として、北海の海底下に隔離するためにパイプライン経由で輸送される。

 

Pre-FEED調査は、成功裏に完了した実現可能性調査に続くものであり、2021年初期まで実施される予定である。調査が完了した後、Drax社は基本設計(FEED)調査に進むかを決定する。

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