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Shell社、排出削減のためパースのカーボン・ファーミング企業を買収
4th August 2020
発行日: 2020年8月4日
原典 : The Australian
エネルギー企業大手のShell社が、2050年までに正味ゼロ排出に到達するというより大きな全地球的目標において、このたび豪州における再生可能資源を後押しするとして、豪州パースを本拠とするカーボン・ファーミング企業を買収した。
買収対象となったSelect Carbon社は、温室効果ガス排出量を削減し炭素を植生や土壌に貯留する農業・土地管理技術を利用する環境サービス企業である。
この取り決めは、Shell社のNature-Based Solutions事業にとり、2020年から2021年の間に同ユニットに2億米ドル(2億8000万豪ドル)投資する計画の一環として行われる世界初の買収となる。Select Carbon社の買収価格は公表されなかった。 Shell社は、ファーミング・ソリューションまたはCCS—同社が既に西オーストラリア州でChevron社の大型Gorgon CCS開発において既に株式を保有—のいずれかを通じて、排出量をオフセットする方法を見つけることに重点が置かれていたと語った。
Select Carbon 社は、900万ヘクタールに及ぶ70件のプロジェクト・ポートフォリオを開発及び管理している。発生するカーボン・クレジットは、連邦政府のEmissions Reduction Fund(排出削減基金)を通じて、販売に供される。