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SSE社、Auroraによる新たな水素報告書と、そのCCS技術補完能力を歓迎
24th June 2020
発行日: 2020年6月24日
原典 : SSE
SSE社(Institute日本事務所注;英国最大の再生可能エネルギー発電事業者)は、正味ゼロ排出の未来に向けた移行における水素の役割について調査したAurora Energy Researchによる本日の報告書、 Hydrogen for a Net Zero GB (正味ゼロ排出の英国における水素)を歓迎する。
同報告書は、CCSをベースとする「ブルー水素」と再生可能電力を利用して作り出される「グリーン水素」の双方が、どのように電力システムと相互作用しうるかについて掘り下げたものである。グリーン水素が長い間には徐々に競争力を増していくことが期待され、再生可能エネルギーの統合において果たす役割を増していく一方で、英国は戦略的なCO2 貯留サイトへのアクセスが良いことから、より短期においてはブルー水素とCCSについて比較優位性があるということを、同報告書は明らかにしている。
このことは、CO2回収技術が正味ゼロ排出達成において重要な役割を果たし、プロジェクトを早急に実現するために行動が必要であり、それによって、より広範な経済を脱炭素化させるリソースとして水素に道を開くことができるというSSE社の見解と一致したものである。
同報告書は、産業セクターにおいて水素及びCCS需要を刺激するなどの「後悔の少ないオプション」により、英国の各地域における低炭素「クラスター」の開発を支えうるということを強調している。これには、SSE社が既に他の先端企業と提携して2040年までに世界初のゼロカーボン・クラスターへと変容させようとしている地域であるハンバー(Humber)も含まれる。これらの地域におけるCCS及び水素インフラ開発の推進において、低炭素火力発電所は重要な役割を果たすことになるであろう。