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Woodside社、Browseガス・プラントにCO2回収計画

28th March 2020

発行日:2020328

原典:The Australian

 

Woodside Petroleum社は、205億米ドル(337億豪ドル)規模のBrowse(ブラウズ)LNGプロジェクト開発による排出量に対して高まる懸念に対応するため、同プロジェクトにCO2回収施設を附設することを計画している。

 

西オーストラリア州における同LNGプロジェクトは金曜日、原油価格暴落のため遅延したが、Woodside社は、それが再開される際には、プロジェクト開始の10年後という当初の予測とは異なり、開始時からCO2回収施設が含まれる可能性が高くなったと述べた。

 

Conservation Council of WA(西オーストラリア州保護協議会)によると、WoodsideBrowse(ブラウズ)共同事業パートナーのうちShell社及びBP社の2社は、プロジェクトからの排出量が多いことを懸念する可能性があるという。

 

「我が社は現在、CCS活動に関してBrowse海盆に隣接するガス田エリアだけでなく、少し遠くの帯水層のオプションも検討している」と、Woodside社最高経営責任者Peter Coleman氏は投資家らに述べた。「それがBrowseでの操業ライセンスの要件となる世界を目にするだろう」。Woodside社は去年、2050年までに西オーストラリア州の排出量を正味ゼロにする目標を達成するために企業が排出量を完全に相殺するという同州環境規制当局の計画を、声高に批判した企業の1つである。

 

Chevron社が、40%排出削減を目指している西オーストラリア州Gorgon(ゴーゴン)プロジェクトにおいて、自社の25億豪ドル規模地下CCSプロジェクトが本格稼働に近づいている一方で、Santos社は、南オーストラリア州にある自社のCooper(クーパー)盆地ガス田においてCCS計画を進めている。

 

それでも、コンサルティング会社のWood Mackenzie社によれば、Woodside社は遠隔地にあることから、費用を含むいくつかの障害に直面するという。

 

「既存インフラに近いCooper盆地の陸上におけるプロセスは、トン当たり2530米ドルと推計されている。沖合、特にBrowse海盆のような遠隔地は、その3倍近くになると見られている」と、WoodMac社アナリストAngus Rodger氏は、The Weekend Australian誌に語った。「事実上、現時点においてはBrowse海盆に明白なCCSソリューションはないと考えている。その近郊に目立ったガス田はない。」

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