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Zero Emissions Platform(ゼロ・エミッション・プラットフォーム)と産業界、EU会議でCCSプロジェクトを強調
10th July 2020
発行日:2020年7月10日
Zero Emissions Platform(ゼロ・エミッション・プラットフォーム)と産業界の利害関係者らが Frans Timmermans上級副委員長に対し、すぐにでも着工出来るCCSプロジェクトを紹介し、経済回復における同技術の役割を強調した。
Zero Emissions Platform(ZEP)は、Frans Timmermans欧州委員会上級副委員長並びにDG CLIMA(気候行動総局)のMauro Petriccione総局長及びDG ENER(エネルギー総局)のDitte Juul-Jørgensen総局長と面会した。
議論では、CCSプロジェクト、CO2インフラ及びクリーン水素がどのように欧州脱炭素化において重要な役割を果たし、また、欧州経済回復にどのように貢献出来るかに焦点が置かれた。ZEPメンバーシップの幹部級代表者等は、「すぐにでも着工出来る」プロジェクトを複数紹介し、それらが欧州におけるパンデミック後の回復計画及び2050年までに気候中立になるというEU目標をどのように支援出来るかについて説明した。
Port of Rotterdam Authority(ロッテルダム港湾公社)の社長兼CEOであるAllard Castelein氏は、次のように述べた。「Porthos(ポルトス)プロジェクトは、ロッテルダム港の様々な産業から北海の枯渇したガス田にCO2を輸送し、貯留する。我々は年間約250万トンのCO2を貯留することを見込んでいる。輸送及び貯留のための共有インフラは、トン当たり費用を低減させる。このようなプロジェクトは、パリ協定の目標を実現させるために不可欠である。」
HeidelbergCement社Managing Board(取締役会)のメンバーであるJon Morrish氏は、次のように述べた。「欧州経済の基盤であるセメント産業にとって、CCSは脱炭素化に向けた欠かせない道筋を意味し、また、欧州産業が国際市場において競争力を持てるようにするものだと我々は見ている。我が社のプロジェクトのうち2件は、有望なCO2貯留地域だとは見なされないことが多い東欧におけるCO2回収利用に焦点を置いている。」
ZEPはTimmermans上級副委員長及び欧州委員会に対し、CCSプロジェクト及び大規模脱炭素化を推進する越境CO2輸送インフラ開発を確実に進めるために現在必要とされていることを強調する、いくつかの政策要請を提示した。