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「大規模CCSのためのインセンティブ」は気候行動及び経済にとって決定的に重要-白書
20th October 2020
発行日:2020年10月30日
原典:Asiaone
今日(10月29日)RSM Canada社及びInternational CCS Knowledge Centre(国際CCS学術センター:Knowledge Centre)によって共同発表された新しい白書「Incentivizing Large-Scale CCS in Canada(カナダにおいて大規模CCSにインセンティブを与える)」は、大規模CCS技術が、大幅排出削減に向け経済的に持続可能な道を開くという極めて重要な役割を果たせるよう、同技術にインセンティブを与える場所をカナダの税・助成金制度内において特定している。
カナダは、2030年までに同国の温室効果ガス(GHG)排出量を2005年比で30%削減するというパリ協定のコミットメントを達成する軌道に乗っていないこと、また、カナダ経済はここのところ、パンデミックの影響によって阻害されていることを前提に、この白書は、CCSの普及拡大に弾みが付くように産業を支援することで、経済成長に拍車を掛け生産性を後押し出来るような、カナダ税制における複数の経路に焦点を当てており、それによってカナダはPan-Canadian Framework on Clean Growth and Climate Change(クリーン成長及び気候変動に関する汎カナダ枠組)の継続的な展開に沿いながら排出削減を達成出来るとしている。
白書は、CCSプロジェクトの開発に係る経済影響は相当なものであること、例えば4年にわたって3件のCCSプロジェクトを建設及び開発することで、カナダ全体で27億ドルのGDPが生み出され、建設期間において6,100人分以上の雇用が支えられることを示している。