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イタリアEni社、英国CO2貯留ライセンスを獲得
8th October 2020
発行日:2020年10月8日
原典:英国ロイター
イタリアのエネルギー・グループEni社が、同社事業のグリーン化戦略の一環として、枯渇したガス田にCO2を貯留するライセンスを英国で獲得した。
英国石油・ガス上流事業規制機関(Oil and Gas Authority)から付与されたライセンスの範囲は、東アイリッシュ海のリバプール湾(Liverpool Bay)地区を含むと、Eni社は声明の中で述べた。
最終投資決定はこれから下されるものの、Eni社は同地区にある枯渇したHamilton(ハミルトン)、Hamilton North(ハミルトン北)及びLennox(レノックス)ガス田を、イングランド北西部及びウェールズ北部で回収したCO2の貯留に利用することを計画している。
今年これまでにEni社は、グリーン化を求める投資家らの圧力の下、産業で最も野心的な汚染除去活動の1つの中で、自社の温室効果ガス排出量を80%削減することを誓約した。
それを実現するために、同社はポートフォリオから石油を減らし、ガスを増加させると共に、大規模CO2回収・利用・貯留(CCUS)投資を含む、一連のクリーン・エネルギー・プロジェクトを立ち上げる。
同社は1月、CCUS施設をアラブ首長国連邦アブダビで開発するADNOC社との合意を発表し、また、イタリアRavenna(ラベンナ)近郊で世界最大のCO2ハブの1つを建設することを計画している。
リバプール湾地区の施設は2億トンのCO2貯留容量を持ち、年間圧入量は最高300万トンになると見込まれている。