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クリーン・エネルギー閣僚会議、CCUSに関する重要な資金調達原則を発表
5th October 2020
発行日: 2020年10月5日
CCUSプロジェクトに必要な商業化実現を手助けするために求められる、産官及び金融セクターが実施すべき重要なタスクと活動について、10の簡潔な原則がまとめられる。
2020年9月15日から22日にかけ、第11回クリーン・エネルギー閣僚会議(Clean Energy Ministerial) (CEM)会合が、サウジアラビア王国の主催により行われた。 同会合の焦点は「言葉でなく行動を」、そして特にCOVID-19の大流行を踏まえてクリーン・エネルギーの普及に関する目標水準を上げることについてであった。
CEM CCUS Initiativeは、国際開発銀行、市中銀行、その他金融機関など様々な金融セクターの組織と緊密な協議の上で草案作りがなされた"Key Financing Principles for CCUS(CCUSのための重要な資金調達原則)"を発表した。この10の簡潔な原則は、CCUSプロジェクトに必要な商業化実現を手助けするために求められる、産官及び金融セクターが実施すべき重要なタスクと活動についてまとめたものである。同原則では、CCUSへの投資は「三本足の椅子」であり、それぞれ特異な役割を持つ政府、産業、金融部門による共同行動が必要とされるという事実が強調されている。これらの原則は、各国に合わせて調整可能な枠組を提供することを意図しており、先進国と新興国の違いについても認識している。
Key Financing Principles for CCUSは、サウジアラビア及びノルウェーの環境大臣、国際エネルギー機関(International Energy Agency)事務局長、世界銀行、ソシエテ・ジェネラル(Société Générale)、ING、Citi、Oil and Gas Climate Initiativeの上級幹部らの参加を得て、9月15日火曜日の CEM-11 プレイベント で発表された。
CEM CCUS Initiative は、9月28日(月)―29日(火)に年次会合を行った。メンバーによる政策円卓会議、重要CCUS機関(IEA、IEAGHG、CSLF、GCCSI)同士の情報共有、OGCIとの今後の優先プロジェクトに関する対話、資金調達作業における次のステップに関する議論、セメントや鉄鋼など重要なエネルギー集約型産業の連携について話し合いが行われた。