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メディア・リリース : グローバルCCSインスティテュート、英国政府の2020年度予算案で発表された新CCS資金を歓迎

12th March 2020

発行日:2020312

原典:グローバルCCSインスティテュート

 

英国ロンドン-2020311日-Rishi Sunak英財務大臣(The Chancellor of the Exchequer)が今日、英国2020年度予算案を英国議会で発表しました。グローバルCCSインスティテュートは、CCSプロジェクト普及及びインフラのために発表された新しい資金コミットメントを歓迎します。

 

予算案には、少なくとも2か所の英国CCSサイトにおける開発支援を目的とした、最低8億ポンド規模の新しいCCS Infrastructure FundCCSインフラ基金)の設立が記されています。最初のCCSサイトは2020年代中頃までに、続いて2か所目は2030年までに建設される予定です。

 

英国政府はまた、少なくとも1件のCCSガス発電所を、消費者補助金の力を借りて支援する計画であることも発表しました。

 

20196月、英国は2050年までに正味ゼロCO2排出を達成する目標を法制化しました。同国はまた、今年末にCOP26も主催します。英国政府はCCSを、自国の産業及び発電の双方を脱炭素化させる努力を支えると共に、大規模なネガティブ・エミッションを実現するオプションを提供する、重要な気候変動緩和技術と目しています。

 

財務大臣は、英国下院(House of Commons)での今日の演説において、計画されているCCSクラスターが新しい基金によって支援され、本格的に稼働開始した暁には、Teesside(ティーズサイド)、Humberside(ハンバーサイド)、Merseyside(マージーサイド)及びスコットランドのSt-Fergus(セント・ファーガス)といった地区で、高度な技術を必要とする高賃金で低炭素な雇用を最大6,000人分創出できると述べました。

 

グローバルCCSインスティテュートのアドボカシー・コミュニケーション担当ジェネラル・マネージャー(General-Manager for Advocacy and CommunicationsGuloren Turanは、2020年度英国予算案における新しい資金の発表及びCCS目標を歓迎し、次のように述べました。「この新しい資金は、英国政府が、産業の脱炭素化、同国の野心的な気候目標の達成、及び同国経済のクリーン成長機会の創生におけるCCSの重要性を認識していることを示唆しています。この資金は、英国全土の主要な産業ハブ及びクラスターを脱炭素化させるためにCCS普及を加速化させる取り組みを支えるでしょう。英国政府は、野心とコミットメントを示すと同時に、2020年代及び2030年代にCCSを大規模普及させるための前向きな政策展開を進めています。これは特に、BEISによる、英国でCCSの新しいビジネス・モデルを作るための作業及び取り組みに見ることができます。英国政府には、この分野で世界的なリーダーになり得る類まれなチャンスがあります。今年のCOP26はまた、同国におけるCCSの取り組みに光を当てるチャンスにもなるでしょう。」

 

英国では現在、様々な開発段階にある大規模CCSプロジェクトが6件と、BECCSプロジェクトが1件存在します。これらにはAcorn CCSCaledonia Clean EnergyClean Gasプロジェクト、HyNet North WestH21 North of EnglandNet Zero Teesside及びDrax発電所におけるBECCSパイロット・プラントです。

 

2020年度英国予算案の詳細はこちらをご参照ください。

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