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国際CCSナレッジ・センター: Petra NovaのCO2回収システムが有効であることを明らかにしよう

19th August 2020

発行日: 2020819

原典 : Asiaone

 

米テキサス州のW.A. Parish発電所におけるPetra NovaでのNRG社とJX石油開発によるCCSの取り組みは、2016年に(予定通りかつ予算内での)プロジェクト実現を成功させ、Power EngineeringProject of the Year(最優秀プロジェクト賞)(2017年)を受賞したばかりでなく、引き続き順調に稼働を継続し、CO2 排出量の90%を回収―路上から350,000台の乗用車を排除するのに等しいーしている。

PETRA NOVAプロジェクト停止の理由はCO2回収ではない

 

Petra Novaプロジェクトの停止は、CO2 回収プロセスにおいて何かが起こった、あるいは起こらなかったことの結果であるとしては報告されていないことを明確にしておくことは重要である。むしろ、それは、低い原油価格のためにプロジェクトでの石油生産が阻まれたことによるものである。

Petra Novaは、石油増進回収(EOR)プロジェクトとして開発された。Petra Novaのビジネス・モデルは、その所有企業がEORを通じて下流のCO2 貯留に直接関与するものであり、それゆえ、石油の市場価格により上流の操業コストとプロジェクトの回収サイドにおける決定が影響を受けるのである。

Petra Novaプロジェクトは、(2016年当時ははるかに低額であった) 45Q税控除を申請しておらず、黒字維持は石油販売収益に頼っていた。Petra Novaにおける操業の成功は、 CCSが有効に機能することを示しているが、その閉鎖は、CO2 削減にはもっと高い価値が付けられる必要があるという事実を示している。プロジェクトがこのインセンティブの新バージョンを利用できていたら、おそらくその経済性は向上していたであろう。

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