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石油・ガス産業、CO2回収の道を先導
7th May 2020
発行日:2020年5月7日
原典:BIC Magazine
世界中の企業が気候変動との戦いにおいてカーボン・フットプリントの最小化に取り組む中、米国ルイジアナ州の石油・ガス産業が、CO2排出量を削減し、管理する道を先導している。
気候ソリューションを精力的に模索し、実施するという産業界のコミットメントはまた、ルイジアナ州が米国におけるCO2回収の経済ハブになる道をも開く。
Chevron社、Shell社、BP社、Exxon- Mobil社及びOxy社のCEOらは、気候変動への産業対応を加速させると共に、正味ゼロ排出に向けた世界的な道筋を形作ることを目指す、世界中の産業界リーダーによるコンソーシアムである、革新的なOil and Gas Climate Initiative(石油・ガス気候変動イニシアティブ:OGCI)に積極的にかかわっている。
ルイジアナ州では、LMOGA(ルイジアナ内陸部石油・ガス協会:Louisiana Mid-Continent Oil & Gas Association)が、同州にClimate Initiatives Task Force(気候変動イニシアティブ・タスクフォース)を発足するというJohn Bel Edwardsルイジアナ州知事の最近の発表を称賛した。
「LMOGAは、継続的に排出削減を行うと共に我々の沿岸部を守る取り組みなど、知事の2020年優先事項について、知事とその行政部と協働できるチャンスを楽しみにしている」と、LMOGA会長兼相談役(President and General Counsel)であるTyler Gray氏は述べた。
知事によるタスクフォースとの協働は、ルイジアナ州におけるCO2回収・地下貯留技術等、革新的な気候ソリューションの進歩を促進するために今年始めに設立されたLMOGAのCarbon Committee(炭素委員会)のタスクの1つとなる。
LSU Center for Energy Studies(ルイジアナ州立大学エネルギー研究センター)、OGCI及びグローバルCCSインスティテュートと共に、LMOGAはこのたび、可能性のあるソリューションについて産業内での議論を促進し、また、ルイジアナ州にCCUSプロジェクトを誘致するため、CCUSワークショップを開催した。我が州の産業は、産業界とLouisiana Department of Natural Resources(ルイジアナ州天然資源省)等の州機関と協力し、CCUS等新興技術の進歩を通して大気質を改善することに力を入れている。
我々は、Carbon Committeeがルイジアナ州初のCCUSプロジェクトを実現させ、やがてルイジアナ州を主要なCO2回収ハブとする促進剤となり、我が州の石油・ガス産業を気候ソリューションのリーダーとして確立させることを期待している。