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米国DOE(エネルギー省)、石炭とバイオマスの混合物をガス化するプロジェクトに資金提供
22nd May 2020
発行日:2020年5月22日
米国エネルギー省化石エネルギー局(U.S. Department of Energy’s Office of Fossil Energy)が5月18日、発電及びカーボンフリー水素の副産物の生産を行うため、石炭とバイオマスの混合物をガス化する新しいプロジェクトに資金提供する計画を発表した。
この発表は、Design Development and System Integrated Design Studies for Coal FIRST Concepts(石炭FIRSTコンセプトのためのデザイン開発及びシステム統合型デザインの研究)と題された、8,100万ドル規模の大枠の資金提供公募(funding opportunity announcement:FOA)案の一部である。DOEによると、FOA案が発表されたのは、FOA確定版を今夏後半に発表するというDOEの意向を利害関係者達に認識させるためだという。
FOA確定版によって行われるプロジェクトは、未来型石炭プラントの開発を目指す、DOEの石炭FIRST(Flexible(柔軟)、Innovative(革新的)、Resilient(耐性のある)、Small(小規模)、Transformative(変革的))イニシアティブを支援するものである。DOEによると、石炭FIRSTプラントは、電力網及び輸送部門の高まるニーズを満たす柔軟なオペレーションが可能であり、効率改善及び排出削減を実現する革新的な最先端部品を使用し、米国民に耐性のあるエネルギーを提供し、現在の従来型ユーティリティ規模石炭火力発電所より小型で、かつ石炭技術の設計及び製造方法を変換させるものとなる。一部のデザインは、輸送及び産業利用を支援するため、水素も提供する。
DOEはFOA確定版の発表を6月中旬、本格申請の締め切りを8月中旬に予定している。選定されたプロジェクトは10月に通知され、資金提供は12月に行われる見込みだ。さらに詳しくは、DOEのウェブサイトを参照いただきたい。