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英国産業の脱炭素化、South Wales(サウス・ウェールズ)への資金提供により後押し
30th April 2020
発行日:2020年4月30日
資金提供により、英国South Wales(サウス・ウェールズ)の産業を費用効果的に脱炭素化させるための最善オプションの特定を試みるSouth Wales Industrial Cluster(サウス・ウェールズ産業クラスター:SWIC)ロードマップ及び普及プロジェクトの第1フェーズが後押しを受ける。
プロジェクトは、水素経済開発、大規模CO2回収・利用・貯留(CCUS)及び輸送に必要なインフラの他、それぞれの産業に特有なオンサイト戦略機会を検討する。
これらのプロジェクトは、英国の2050年正味ゼロ排出に向けた道のりに極めて重要な貢献をするだけでなく、ウェールズにおける事業運営の長期的な持続可能性を確保することで、同地域の産業及びコミュニティの経済的なレジリエンスを強化する可能性を持つ。
SWICの仮先導役である、Tata Steel社及びFLEXISのChris Williams氏は、「これらのプロジェクトは、サウス・ウェールズの様々な脱炭素化プログラムを1つのロードマップ及びインフラ普及計画にまとめるチャンスを提示し、それによりウェールズの正味ゼロ排出目標を支援する。この地域計画は、企業が自らの脱炭素化オプションを決定できるようにすると共に、そうすることでウェールズの産業のクリーン成長戦略の展開を支援し、また、将来世代に持続可能な産業基盤を提供する」と述べた。
SWICは製油、紙、ニッケル、断熱材、化学、LNG輸入、硬貨製造、一般製造、鉄鋼、セメントを含む様々な産業から成る。もしSWICが英国政府のIndustrial Decarbonisation Challenge(産業脱炭素化チャレンジ)の様々な段階を順調に進めば、大幅なクリーン成長を刺激し、より多くの雇用を創出し、英国企業の国内外におけるチャンスを広げることになる。それはまた、低炭素排出のセメント及び鉄鋼製品を国内で製造する英国の能力を強化し、英国の建設部門並びに防衛、自動車製造及び硬貨製造等、その他の部門の低炭素未来を後押しすることにもなるだろう。