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豪クイーンズランド州におけるCCSの可能性、調査によって示される

25th March 2020

発行日:2020年3月25日

原典:Carbon Capture Journal

 

豪州クイーンズランド大学(University of Queensland)による研究で、豪州クイーンズランド州南部における大規模CCSハブ設立について調査が行われた。

 

同調査は、例えば、Millmerran(ミルメラン)、Kogan Creek(コーガン・クリーク)及び、場合によってTarong North(タロング・ノース)などに限らず、クイーンズランド州の既存の近代的超臨界石炭発電所のレトロフィットを中心とした大規模CCS「ハブ」プロジェクトを立ち上げることによって、大幅な排出削減を達成出来る可能性を示している。

 

これらは、Surat(スラット)盆地の最深部において貯留可能性が理論上確認されているエリアに近い。

 

Garnett教授は、これらの発電所の寿命-現在では約35年とされている-においてより早期にCCSを実現させればさせるほど、取り組みの影響は大きくなると述べた。

 

同教授は、オプションの実現可能性を確認するために3-4年、続いて商業的企業の設立及びエンジニアリングの最終決定に更に数年を要すると見積もっている。これに続いて、何年かにわたって、いくつかのステージを設けて、段階的かつ順次的に発展させていくことで、安定した地域雇用の流れを維持しながら、大幅な排出削減を実現していくことが可能である。

 

「次のいくつかのステップは、より多くの実地データの収集、複数のコミュニティとの協議、法的調査の実施及び完全な実現可能性調査の遂行となるだろう」と、同教授は述べた。

 

「大幅な排出削減を実現する規模という意味での商業規模回収・貯留は、2030年頃に開始できると考えられるが、我々は今すぐにそのプロセスを開始しなければならない。」

 

報告書の全リストは、UQ Centre for Natural Gas(クイーンズランド大学天然ガス・センター)のウェブサイトから入手出来る。

 

この報告書は、豪州政府がCarbon Capture and Storage Research Development and Demonstration(CCS研究開発及び実証:CCS RD&D)プログラムを通して資金提供しているほか、Coal 21及びUniversity of Queenslandも資金提供している、550万ドル規模の3ヶ年プロジェクトである、University of Queensland Surat Deep Aquifer Appraisal Project(クイーンズランド大学スラット深部帯水層評価プロジェクト)のために作成されたものである。

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