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最新ニュース:北欧5か国、CO2越境輸送・貯留に関する協力を強化
25th April 2024
トピック: Institute News
発行日:2024年4月25日
恒久的な地中貯留を目的としたCO2の越境輸送を推進するため、デンマーク、ベルギー、オランダ及びスウェーデンが、それぞれ個別の覚書(MoU)をノルウェーと締結しました。並行して、スウェーデンとデンマークの間でもCO2の越境輸送・貯留分野における協力を強化する同様の取り決めが確立されました。
これらの取り決めは、2024年4月15-16日にベルギー・ブリュッセルで開催されたEUのエネルギー大臣非公式会合の枠組みにおいて、4月15日に締結されました。
これらの覚書は、欧州全域におけるCCSインフラ確立に向けた極めて重要なステップであると共に、同地域におけるCO2市場創設の基盤整備のための集団的な努力を意味します。
この動きの結果として、北欧5か国は、各国の排出量削減目標や、炭素中立経済への移行期における気候コミットメントの達成においてCCSが担うことが期待されている極めて重要な役割を再確認しました。
これらの取り決めは、CCS普及に対する現在の障壁を取り除くことを目的としており、輸出国からのCO2を北海に貯留することを可能にするために、ここ数年、欧州全域で既に締結された一連の合意、宣言及び覚書を基礎としています。
これらの覚書の署名国はまた、ロンドン議定書(London Protocol)第6条に対する2009年改正の受諾書及びその暫定的適用の宣言を寄託した国々に含まれています。後者は、同議定書で規定された保護基準を満たすことを条件に、地中貯留を目的としたCO2の越境輸送を可能にするものです。
国境を越えたCCSの新しい市場及び商業チャンスが出現する中、これらの追加的な覚書は、国境を越えた協力を可能にし、同地域におけるCCS開発を更に推進するために必要な条件を整えることに貢献します。