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最新ニュース : 米国カリフォルニア州初のクラスVI坑井許可が米国環境保護庁(U.S. EPA)によって承認される
10th January 2025
トピック: Institute News
発行日:2025年1月10日
2024年12月30日、米国環境保護庁(U.S. Environmental Protection Agency:U.S. EPA)は、米国カリフォルニア州においてCO2圧入井を対象としたクラスVI許可を4件発行しました。これらの許可は、カリフォルニア州で承認された初めてのものであり、EPAの太平洋側南西地域(Pacific Southwest Region)においても初めてとなります。これらの坑井許可は、同州カーン(Kern)郡にあるCalifornia Resources Corporation社(CRC社)のエルク・ヒルズ(Elk Hills)極低温ガス・プラントで事業を実施するCRC社の子会社であるCarbon TerraVault社(CTV社)に対して発行されました。U.S.EPAの地下圧入管理(Underground Injection Control:UIC)プログラムの下、クラスVI坑井は、地下飲料水源から隔絶された地下深部の地層にCO2を圧入するために使用され、CO2はそこで封じ込められ、恒久的に貯留されます。
この許可は、老朽化したエルク・ヒルズ油田及びガス田の26R貯留層に圧入する権限をCTVに与えるものです。CTVは、CO2を年間146万トン(1.46Mt)の速度で圧入する見込みであり、エルク・ヒルズ油田及びガス田には38MtのCO2貯留資源があると推定しています。
これらのクラスVI許可の承認は、カリフォルニア州による2045年までに炭素中立を達成するという目標や、2050年までに排出量ネットゼロを達成するという目標を掲げる米国にとって重要な節目となります。
参考文献:
https://www.epa.gov/uic/class-vi-wells-used-geologic-sequestration-carbon-dioxide