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最新ニュース:米国エネルギー省、米国CO2輸送システム拡張のために最大5億2,400万ドル提供を発表

21st May 2024

トピック: Institute News

発行日:2024年5月21日

原典:グローバルCCSインスティテュート

 

米国エネルギー省(U.S. Department of Energy:DOE)の化石エネルギー・カーボンマネジメント(Fossil Energy and Carbon Management:FECM)局は、米国CO2輸送システムの拡張を支援するため、合計で最大5億2,400万ドルに上る2つの資金提供公募(FOA)を発表しました。

5月2日に公表された1つ目のFOAは、DOEのCO2輸送インフラ融資・革新(Carbon Dioxide Transportation Infrastructure Finance and Innovation:CIFIA)プログラムの下、同国のCO2輸送インフラを強化するプロジェクトに将来成長助成金として最大5億ドルを提供します。インフラには、2か所以上のCO2排出源と1か所以上の地中貯留施設ないし転換サイトをつなぐパイプライン、鉄道、トラック、バージ及び船舶、又はそれらのどれかが含まれます。プロジェクト申請はまた、社会的な配慮及び影響への取り組みや、プロジェクトによって見込まれる地域社会への便益に関する説明を提示しなければなりません。

5月9日、DOEは2つ目のFOAを再開し、排出源と恒久的な地中貯留の集中管理拠点を接続するCO2輸送ネットワークの費用、ネットワーク構成、並びに技術的及び商業的な検討事項に重点を置いた基本設計(FEED)調査を支援するため、最大2,400万ドルの提供を表明しました。

「我が国の気候目標の達成を成功させるためには、今後25年間にわたって増量し続ける、産業施設、発電所及び将来の直接空気回収プロジェクトから回収しなければならないCO2を収容でき、その後、恒久的な貯留のための地層まで輸送できる、適切なインフラを確実に整備することが極めて重要です。追加的な輸送能力に今から投資することで、将来の成長を見越した計画を立てられると共に、規模の経済を活かすことができ、将来において、相互に結び付きのない冗長な輸送ネットワークの不必要な建設を回避する結果として、金銭面及び環境面で非常に大きな利益を享受できます」と、FECM局次官補(Assistant Secretary)のBrad Crabtree氏はプレスリリースの中で述べています。

選定された輸送プロジェクトは、現在年間6,000万トンのCO2を輸送する、パイプライン、トラック、貨物輸送を含む現在のCO2輸送インフラを強化することになります。2050年までの米国ネットゼロ目標によって後押しされているCO2輸送需要の増加に対応するためには、このインフラを拡張する必要があります。

米国におけるCO2パイプラインに関する詳細は、インスティテュートが最近発表したソートリーダーシップ報告書「Building our way to Net-Zero: Carbon Dioxide Pipelines in the United States(ネットゼロへの道を築く:米国におけるCO2パイプライン)」から得ることができます。5月22日午後4時(米国東部夏時間)から開催されるウェビナーでは、報告書の執筆者のほか、業界の専門家であるJohn Godfrey氏(DNV社インテグリティ・ソリューション&コンプライアンス、エネルギーシステム担当上級主席コンサルタント(Senior Principal Consultant, Integrity Solutions & Compliance, Energy Systems))及びMax Kieba氏(米国連邦パイプライン・危険物安全管理局パイプライン安全管理室プログラム開発部長(Director, Program Development Division, Office of Pipeline Safety, Pipeline and Hazardous Materials Safety Administration))が、報告書の内容や重要なメッセージについて議論します。参加をご希望の場合は、こちらからご登録ください。

5月2日に発表されたFOAに関する詳細はこちらから、5月9日に発表されたFOAに関する詳細はこちらから、それぞれお読みください。

 

 

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